ワールド・プロジェクト・ジャパン  〜 合奏音楽のための国際教育プロダクション 〜


ゴードン・グッドウィンの思い出

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Gordon Goodwinの音楽と最初に出会ったのは1982年。当時在籍していた早稲田大学High Scociety Orchestraは彼の作曲した『Mama Llama Samba』『Hot Monkey Love』をレパートリーとして演奏していた。これらの楽曲は、Gordonの出身大学であるカリフォルニア州立大学ノースリッジ校(California State University Northridge)の1981年アルバムに収録されている。
https://www.youtube.com/watch?v=uEyeVSIwHlg

翌年(1983年)の山野ビッグバンド・ジャズコンテストで、私たちは同アルバムから『Mama Llama Samba』『George Gershwin Medley』を演奏して優秀賞をいただいた。その翌年(1984年)も『The Check's in the Mail』を演奏するなど、私の大学生時代の大きな部分をGordon Goodwinの音楽が占めていた。

1999年にWayne Bergeronの日本ツアーをプロデュースした。当時、Wayneは日本でまったく無名であり、ブッキングにたいへん苦労したのを覚えている。しかし各公演地で彼のサウンドを耳にした聴衆はそのサウンドの美しさと迫力に衝撃を受けた。

その日本ツアーの直後だった。Wayneから「すごいビッグバンドでレコーディングしたよ。これまでで最高のバンドだ」という連絡があった。それがGordon Goodwin's Big Phat Bandだったのだ。そのデビューアルバム『Swingin' for the Fences』は2001年にリリースされ、それ以降Big Phat Bandはビッグバンドのみならずジャズ界に大きな足跡を残してきた。

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同バンドのメンバーとも多くの仕事をともにした。Andy Martin、Eric Marienthal、Francisco Torres、Dan Fornero、Willie Murillo、Sal Lozano、Mike Rocha、Adam Schroeder、Ryan DeWeese。

2015年には「ゴードン・グッドウィン東京ファットキャンプ2015」と銘打って、尚美ミュージックカレッジ専門学校のキャンパスを舞台にした教育イベントを開催した。講師陣は以下の通り。

1) Gordon Goodwin(バンドリーダー、作編曲、ピアノ)
2) Dan Savant(プロデューサー、トランペット)
3) Bernie Dresel(ドラム)
4) Kevin Axt(ベース)
5) Wayne Bergeron(トランペット)
6) Andy Martin(トロンボーン)
7) Eric Marienthal(サキソフォン)

40年以上にわたってGordon Goodwinの音楽およびその友人たちとかかわりながら仕事できたことに、あらためて深い感謝を覚える。

また、Big Phat Bandが音楽界に残した功績の大きさをしみじみと思う。『Sing Sang Sung』の強烈なインパクトで登場したBig Phat Band。『Count Bubba』『Jazz Police』『Backrow Politics』など、ビッグバンドでは人気のナンバーは数知れず存在する。

けれども私個人としては思い出の『Mama Llama Samba』を聴きながら、Gordon Goodwinの旅立ちを見送りたい。ありがとう。安らかに。

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2019年5月の写真。Gordon Goodwin Tribute Bandとのライブを終えたエリックは、新大久保の打ち上げ会場からフランスにいるゴードンを呼び出して一緒に盛り上がりました。


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2015年の東京ファットキャンプを終えて成田空港へ向かうときのスナップ。見送る人へ水をかけるお茶目なゴードンです。

投稿者 kurosaka : 2025年12月 9日