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ステラジャム 10のユニークな特徴

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ステラジャム 10のユニークな特徴
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ステラジャム 10のユニークな特徴


1.教育優先
ステラジャム(国際ジャズ・オーケストラ・フェスティバル)のテーマは「Get Better !」。他団体との順位争いよりも、自己の上達を優先する教育イベントです。したがって、ノミネートされた上位数団体とチャンピオン3団体以外は発表しません。上位ノミネート団体についてもグランプリ以外の序列は公表されません。

また2018年に新設されたベストポイントアップ賞は、昨年の点数と比べて一番伸びた団体を表彰します。昨年からの順位の伸びではなく「点数」の伸びというところに、Get Betterの精神が生きています。



2.公平性
審査員は6名の現役ミュージシャンで、それぞれ楽器はトランペット、トロンボーン、サックス、ベース、ドラム、ピアノです。6名のうち最高点と最低点はカットされ、中間4名の合計で審査されます。感覚的にわかりやすくするため、最終的には4で割って100点満点換算します。

課題曲総得点は課題曲得点の中間4名合計点(A)、自由曲総得点は自由曲得点の中間4名合計点(B)です。また、総合得点は総合得点の中間4名の合計点(C)となります。どの審査員の採点がカットされるかは、課題曲、自由曲、総合のそれぞれで異なるため、A+Bの合計とCは異なります。そのため、A+BのほうがCよりも大きくなる場合もあり得ます。

Stellar Jamチャンピオン(グランプリ)は総合得点の中間4名の合計で評価されます。A+Bの合計では順位が逆転する場合がありますけれども、グランプリはあくまでも総合得点における最高点と最低点カットで決まります。そしてA+Bのほうは「参考値」という扱いです。つまり、課題曲レース、自由曲レース、総合レースという3つの独立したレースを競っていると考えていただければ結構です。

ただ、「競っている」と言っても、他団体との順位争いよりも自己の上達を優先するのが「Get Better」の精神です。したがって、A+BかCかという比較よりも、今年のAと来年のAを、今年のBと来年のBを、あるいは今年のCと来年のCを比較して、自身の成長を確認することのほうを、ステラジャムでは重視しています。



3.課題曲
オリジナルな課題曲を用意しています。全団体が同じ条件で技術力を競い合えるように配慮したものです。これまで、Tom Kubis、津崎知之、枡田咲子、相川等、挾間美帆などの作曲家に制作を依頼。



4.多角的評価
自由曲では技術力だけでなく、ショー性、構想力、オリジナリティなどを評価します。ユニークさを競い合うためです。また、ベストセクション賞、ベストMC賞、ベストリードトランペット賞などを設け、さまざまな角度から評価を行ないます。そして課題曲の優勝バンド、自由曲の優勝バンド、総合優勝バンドの3種チャンピオンを選出します。



5.公開性
6名の審査員は、バンド演奏中にリアルタイムコメントを録音。さらに収録された音源は演奏動画とともに、後日YouTube公開されます(※)。これによって自バンドの評価はもとより、他バンドの評価との比較検討も行なえます。また過去のコメントを確認することで、自バンドの成長を検証できます。※「第10回ステラジャム 学校名 審査員名」で検索



6.著作権
著作者へのリスペクトを育みます。譜面に手を加える場合はもとより、出版されていない曲については採譜(耳コピ)して演奏するにあたっても、著作権者の書面での許可が必要となります。コピー譜の使用はもちろんNG。かならず自分のバンドで購入した譜面の使用が求められます。



7.指揮の推奨
課題曲のテンポオーバーや、演奏のタイムオーバーは大きな失点につながります。また後述する生音のバランスを確認する意味でも、ステラジャムで演奏する場合、指揮者の役割は大きいと考えています。ステラジャムとして指揮者が立つことを強く推奨しています。ベストコンダクター賞も設けています。今後、特に課題曲には、指揮者が立つことをルール化することも含め検討します。



8.生音主義
ステラシアターは3000席の大きなホールですが、ピアノ、ソロ、MC以外は基本的に生音です。アンプにもマイクは立てず、ライン出力もしません。会場スピーカーにもモニタスピーカーにも、上記(ピアノ、ソロ、MC)以外の音は出ませんので、生音を聞きあって演奏します。また生音を会場にどう届けるかという視点で演奏することになります。

生音については、さまざまな意見があるかと思います。管楽器にも1本ずつマイクを立て、リズム楽器もすべてマイクで拾う、いわばレコーディングスタジオのような環境を理想とし、ホール演奏もそれに近づけるべきという考え方があるのは承知しています。それがひとつの理想の極とすれば、もうひとつの極は「生音」であるとする考えもあります。

また、管弦楽団のようにホールそれ自体を楽器の一部と考え、「完全な」音響が保証されない会場では良い演奏ができないとする姿勢もあるでしょう。しかしビッグバンドという形態は、ダンスホール、テレビスタジオ、ライブハウス、商業施設、野外など、さまざまな場面で演奏することが要求されます。いかなる環境にも適応できる能力が、ビッグバンドに求められる基礎スキルのひとつであるとする意見もあります。

ステラジャムでは生音をひとつの理想と考え、生音のアンサンブルを磨くプロセスに多くの学びがあると考えます。



9.時間管理能力
課題曲は指定テンポを超えて速く演奏すると減点対象となります。また、持ち時間を超えた演奏はタイムオーバーとして減点されます。これらの情報は運営スタッフ間でLINEによってリアルタイムに共有され、審査に反映されます。音楽家に必要な時間管理能力を育てるためのルールです。



10.バンド間の交流
交流パーティーを兼ねた初見大会というイベントを用意しています(大学生の部のみ)。各バンドから選出された混成メンバーのセレクトバンド6団体によって勝敗を決します。

またステラジャムテーマ曲の「Star Bridge 〜星空にかける橋〜」が繰り返し流されて、出場団体の連帯を強めます。Star Bridgeにはロックボーカル版、ラテン器楽版、ラテンピアノ版、サックスコンボ版、アカペラ版、ディスコ版などさまざまなバージョンが存在します。表彰式の得賞歌には、この曲のバラードピアノ版が使われています。

このほかにも、透明な記念楯やトロフィー、参加賞としてのフレーム入り集合写真、特製スポーツタオル(マネージャーや初見大会出場者向け)などオリジナルグッズを多数ご用意して、ステラジャム体験を思い出深いものにしています。中高生の部には、富士急ハイランドでの演奏機会もご用意しています。

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※「第10回ステラジャム 学校名 審査員名」で検索



【2018年審査員】
審査委員長 杉山 正
金管審査員 堂本雅樹
木管審査員 Steve Sacks
リズム・打楽器審査員 安ヵ川大樹
リズム・打楽器審査員 Scott Latham
リズム・打楽器審査員 野口 茜



【2018年大学生の部参加バンド】
東海大学Swing Beats JO
明治大学New Wave JO
中央大学Swing Crystal O
横浜国立大学Bay Sound JO
法政大学New Orange Swing O

立教大学New Swingin' Herd
筑波大学Neopolis BIGBAND
日本大学White Rhythm Echoes O 
東北大学New Forest JO
神奈川大学College Sounds O

日本大学Blue Swing JO
東洋大学Groovy Sounds JO
東京国際大学Mellow Dolphin JO
日本大学Rhythm Society O

専修大学Green Sounds O
東京都市大学Stack Sounds O
早稲田大学High Society O
芝浦工業大学College Society JO
青山学院大学Royal Sounds JO

東京大学Jazz Junk Workshop
獨協大学Swingin' Cats JO
上智大学New Swing JO 
同志社大学The Second Home JO
明治大学Big Sounds Society O

慶応義塾大学K.M.P.New Sound O 
國學院大學Inside Music O
大阪大学Swing Arcade O
東京経済大学Swing Echoes O
愛知大学Blue Stars JO

甲南大学Big Mountain JO
横浜市立大学Second Wind JO
学習院大学Sky Sounds JO
成蹊大学Compal Sounds JO
慶応義塾大学Light Music Society



【2018年小中高ユースの部参加バンド】
室蘭市立翔陽中学校ジャズバンド部
敬和学園高校Jazz Hornets
関西大学北陽高等学校ジャズバンド部
甲南高等学校甲南ブラスアンサンブル KBE2018

名古屋高校生ビッグバンドFree Hills Jazz Orchestra
名古屋小中学生ビッグバンドLittle Hills Jazz Orchestra
甲南中学校甲南ブラスアンサンブル KBE2018 
開成ジュニアアンサンブル スーパーブルーバーズ 

投稿者 kurosaka : 2018年9月17日