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リアルタイムコメントの徹底活用

国際ジャズオーケストラ・フェスティバル
ステラジャム2017
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58時間30分のワークショップ

ステラジャム(国際ジャズオーケストラ・フェスティバル)では、各バンドが持ち時間15分で課題曲と自由曲を演奏します。6名の審査員はその間、演奏を聞きながら、マイクからリアルタイムコメントを録音していきます。

フェスティバル終了後、6つの角度から分析したコメントが残る。各バンドは90分(15分x6名)のクリニックを受講したのと同様の情報が得られるわけです。

2016年の参加は39団体でしたから、全部で234本(6本x39団体)のコメントファイルがあります。その総時間数は、58時間30分(3510分=15分x234本)にもおよびます。そしてそれらはすべてYouTubeで公開されています。

2016年の全リアルタイムコメントはこちらから聴くことができます。

ステラジャムに出場した団体はもちろん、日本中の(世界の)どの楽団でも、これらのコメントを聞くことによって、ジャズ合奏において注意すべきポイントを学ぶことができるわけです。



昨日のわたしから明日のわたしへ

コメントを聴いて、まずは自分たちのバンドの長所と短所を洗い出します。つぎに上位バンドのリアルタイムコメントと聴き比べることで、今後の練習方針が明らかになってくるはずです。

リアルタイムコメントのさらに進んだ使い方として、ひとつのバンド(自分のバンドでも他バンドでも)について1年前のコメントと今年のものを聴き比べるという方法があります。1年間の成長や、なかなか直せない課題などを確認するのです。

少しだけ例をお聞かせしましょう。

【2016年大学生の部ステラジャムチャンピオン】
明治大学Big Sounds Society Orchestra
♪宮嶋先生2016年のリアルタイムコメント
♪宮嶋先生2015年のリアルタイムコメント

【2016年小中高ユースの部ステラジャムチャンピオン】
敬和学園高等学校Jazz Hornets
♪堂本先生2016年のリアルタイムコメント
♪堂本先生2015年のリアルタイムコメント


この「リアコメ歴史解析」をすることで、来年への成長戦略を立てやすくなるのではないでしょうか。

というわけで、昨年(2015年)の全リアルタイムコメントはこちらからどうぞ。

他者と競うのではなく、ひたすら自分の成長を追求する。合言葉は GET BETTER !(上達しよう!)。

バンドだけでなく、審査員も、運営スタッフも、リスナーも、みんなでより高い境地を目指していきたいと思います。

ステラジャム総合プロデューサー 黒坂洋介

投稿者 kurosaka : 2016年10月 2日