ワールド・プロジェクト・ジャパン  〜 合奏音楽のための国際教育プロダクション 〜


コアラの国から

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ピンブル・レディース・カレッジ
コンサートバンド&ジャズバンド
日本公演レポート
2007.6.26-7.10

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【インデクス】
プロフィール
出発
到着〜菅平へ
合掌館でジョイント
清林館高校
ホストファミリーと自由行動
文芸セミナリヨホール
京都にて
映画村で着物体験
雨の宮島
原爆ドーム
東京ディズニーランド
ディズニーシー
チャリティコンサート
ターナー先生からの手紙




プロフィール
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ピンブル・レディース・カレッジ
Pymble Ladies' College

ピンブル・レディース・カレッジ(以下PLC) はキリ
スト教系の女子校で、学問、文化活動にとどまらず、
スポーツの分野においても高い評価を得ている、オ
ーストラリアの主要な学校のひとつです。シドニー
北部に位置し、楽しくかつ刺激的な学びの場として
の環境を整えています。

PLCでは、個々の能力が開化し、ひいては人生のす
べてにおいて幸福であり、地域社会に対しても積極
的に取り組める充実した社会人となることを目標と
し生徒を教育しています。

1992年から音楽コースを設け、広範囲な活動を続け
ています。このプログラムはコーラス、弦楽、バンド
から成り、生徒たちに情的、知的、身体的に良い影響
を与えられるようトータルで考えられています。

そのひとつとしては、広く様々な分野とレベルで演奏
する機会が提供されることです。音楽は幼稚園から7年
生の間の必須科目であり、それはこの多様なプログラム
の基礎となっています。

1995年から始まった海外ツアーの訪問先は、イギリ
ス、フランス、イタリア、オーストリア、ハンガリー、
中国、アメリカ。今回は8回目、はじめての日本ツアー
となります。

ツアーのコンサート・バンドは6つのバンドのうち、
上位2つの中から選ばれた8〜12年生の51名で編成さ
れます。PLCコンサート・バンドはいろいろな音楽祭、
コンクール(Australian National Band Championships,
City of Sydney Performing Arts Challenge, Royal
Easter Show Band Competition, Yamaha Band
Festivalなど)において大きな成功をおさめ、審査員、
批評家からも高い評価を受けています。

本ツアーのジャズバンドは、学校にある2つのジャズ
バンドから選ばれた8〜12年生の24名です。ジャズ
バンドの通常の活動は学校訪問や地域のイベントへ
の参加で、彼女たちのエネルギッシュな演奏と様々な
選曲によるステージは観客をいつも楽しませています。

今回のツアーではオーストラリアの作・編曲家の作品
も演奏します。 他のレパートリーとしては、スタンダ
ードはもちろん、ボーカル、ジャズワルツ、ミュージ
カルや映画音楽、ロックにいたるまで多様なジャズ
のスタイルを披露する予定です。




指導者マーカス・スタッフォード
Marcus Stafford

マーカス・スタッフォードは、PLCにあるたくさんの
バンドの最高責任者です。シドニー大学を卒業、芸術
学士号(専攻は音楽)を取得し音楽教育者となりました。

シドニーとロンドンでの12年間、中学校で音楽の教鞭
を取り、バンドを指揮しました。 その後、Stephen
Williams, Russell Hammond に師事して器楽教育学を
学び、オーストラリア吹奏楽団・シドニー吹奏楽団の
メンバーとしても活動を続けました。現在は、週末に
開催されるシドニー音楽院の一般公開講座の講師も務
めています。

彼はPLCの音楽プログラムにおいて、3〜12年生の8つ
の楽団の監督を務めています。また、数々の音楽祭や
音楽キャンプから、指揮者や指導者として招待されて
います。



2007.6.26 出発

夜  ピンブル・レディース・カレッジ(PLC)
   一行54名、シドニー空港を成田へ向けて
   出発。




2007.6.27 到着〜菅平へ

朝  成田空港到着。都内見学後、長野県菅平
   高原へ。
午後 菅平プチホテル・ゾンタックへチェック
   イン。




2007.6.28 合掌館でジョイント

日中 菅平高原ゾンタックでリハーサル。
夜  ゾンタック合掌館でPLCと蓼科高校ジャ
   ズラブの合同コンサート。打ち上げパー
   ティー。




2007.6.29 清林館高校

朝  ゾンタックをチェックアウトし愛知県へ。
午後 愛知県津島市にある清林館高校(PLCの姉妹
   校)を訪問し交流会。
夕方 和太鼓製造の堀田新五郎商店を見学。
夜  名古屋(シドニーの姉妹都市)へ向かい、
   生徒はホームステイへ。大人はホテルへ。




2007.6.30 ホストファミリーと自由行動

朝  名古屋で自由行動。
夜  生徒はホームステイへ。大人はホテルへ。




2007.7.1 文芸セミナリヨホール

朝  名古屋のホストファミリーに別れを告げ、
   滋賀県安土町の文芸セミナリヨホールへ。
午後 同ホールで、地元の近江兄弟社高校吹奏楽部
   と合同演奏会〜交流会。
夜  京都へ向かう。



2007.7.2 京都にて
 
終日 京都観光。金閣寺、清水寺、平安神宮、京
   都ハンディクラフトセンターなどを見学。
夕方 京都駅周辺でフリータイム。各自夕食。
   黒坂、京都に到着し一行に合流。 




2007.7.3 映画村で着物体験

午前 京都太秦(うずまさ)の映画村へ。茶の湯、
   舞子・芸妓さんの舞踊鑑賞、着物体験など。
午後 映画村で自由行動の後、ホテルへ戻り、フ
   リータイム。

ピンブルのツアーには、ぬいぐるみクマのマック
スくんが同行しています。これまでのヨーロッパ
やアメリカツアーも一緒に行ったそうで、手製の
パスポートも持っています。

おもしろいのは、マックスくんのパスポートに、
オーストラリアやアメリカの出入国スタンプ(本
物)が押してあること。ピンブルの生徒によると、
成田の入国審査官にもスタンプを押してほしいと
頼んだそうですが、断わられたとか。うーん、
日本は頭が堅いのかな☆



2007.7.4 雨の宮島

午前 新幹線で京都を発ち、広島へ。
午後 広島駅からバスで宮島口へ、そしてフェ
   リーで宮島へ。あいにくの雨といいたい
   ところですけれど、これがまた美しい。
   山に濃い霧がかかり、幻想的な景色です。
   雨は降っても、野良の鹿はあどけない表情
   で迎えてくれます。
夕方 ホテルへチェックインし、自由行動。

シドニーで買ってきた tee tree oil をこのツアー
で愛用しています。ユーカリのエッセンシャルオイ
ルをマイルドにしたような香りで、うがい薬によ
し、虫さされによし、衣類のシミ抜きによし、傷口
へ軟膏代わりに塗るもよし、入浴剤として使うもよ
し、もちろんアロマテラピーにも使えます。オース
トラリア産の高純度のものを一本買ったので、当分
重宝しそうです。ホテルの部屋もスッキリした香り
です◎  



2007.7.5 原爆ドーム

午前 原爆ドームを見学し、広島平和記念資料館
   を訪問。記録映画(30分)を鑑賞。原爆の
   悲惨さはもちろん、戦争の罪悪、さらには
   人間の愚かさを痛感。
午後 新幹線で東京へ向かい、池袋サンシャイン
   シティで自由行動。ショッピング♪
夜  ホテルへチェックイン。

月並みな表現ですが、箸が転んでもおかしい年頃
の少女が50名。バス移動のときのにぎやかさは格
別です。話し声、笑い声、歌い声、叫び声、黄色
い歓声、手拍子などが入り乱れ、季節外れの「も
ろびとこぞりて」の合唱が突然始まったり、猛烈
なエネルギーが飛び交っています。




2007.7.6 東京ディズニーランド

終日 東京ディズニーランドで自由行動!
   明日はディズニーシーで演奏です☆

スペース・マウンテン、スター・ツアーズ、ホー
ンテッドマンション、スプラッシュ・マウンテン、
バズ・ライトイヤーのアストロブラスター、フリ
フリ・オハナ・バッシュ(スティッチ流アロハの
心のおもてなしパレード)、エレクトリカルパレ
ードなど、思い思いにディズニーランドを満喫し
ました。




2007.7.7 ディズニーシー

6:30 ホテル発。東京ディズニーリゾートへ。
午前 ディズニーシーのドックサイド・ステージ
   で演奏。
午後 パーク内で自由行動。

Disney Razzamatazz
The Sorcerer's Apprentice
Yagibushi
Swingin' Matilda
Pirates of the Caribbean
African Symphony
A Disney March Spectacular

の7曲を演奏。上品な制服でかわいらしい演奏を披
露したピンブルは、お客さんの暖かい拍手を浴び
ました。演奏後は園内フリー。タワー・オブ・テ
ラー、ストームライダー、インディ・ジョーンズ、
レイジング・スピリッツ、シンドバッド・ストー
リーブック・ヴォヤッジ、マジックランプシア
ター、センター・オブ・ジ・アース、海底2万マイ
ルなどなど。

そして圧巻は、夜の水上ショウ「ブラヴィッシー
モ!」。花火を英語でファイアワークスというの
に習うなら、水を使った大掛かりなショウはウォ
ーターワークス。ブラヴィッシーモは、ファイア
ワークスとウォーターワークスを壮大なスケール
で展開し、そこに光と音が降り注ぐ「火と水のオ
ペラ」と言えるでしょう。お見事!




2007.7.8 チャリティコンサート

8:45 ホテル出発。埼玉県川口へ。
午前 川口市民会館で、大滝実先生(埼玉栄高校)
   のワークショップを受講。
午後 第6回世界のこどもたちを支援するチャリ
   ティーコンサートに出演。
夜  渋谷権八でフェアウエルディナー◎

チャリティーコンサート
会場:川口市民会館大ホール
主催:(財)日本音楽教育文化振興会
   日本管打・吹奏楽学会
後援:(財)日本ユニセフ協会埼玉県支部
   埼玉県教育委員会
   埼玉県吹奏楽連盟
   朝日新聞さいたま総局
   ヤマハ株式会社
   株式会社ウインズ
   ワールド・プロジェクト・ジャパン
出演:春日部共栄中学高等学校吹奏楽部(都賀城太
   郎)
   川口市立北中学校(平澤佳都子)
   ピンブル・レディース・カレッジ・コンサー
   トバンド&ジャズバンド(マーカス・スタッ
   フォード)
   アンサンブルリベルテ吹奏楽団(福本信太
   郎)
   埼玉栄中学高等学校吹奏楽部(大滝実)
   合唱「We Are The World」

吹奏楽コンクール全国大会金賞レベルの強豪バン
ドに囲まれて、ピンブルも素晴らしい演奏を披露
しました。大きなホールにたくさんのお客さん、
そして暖かい拍手に包まれて、とてもよいコンサ
ートになりました。約2週間におよんだピンブルの
日本ツアーをしめくくる、心の通いあう感動的な
イベントでした。

帰りのバスの中は、ピンブルの生徒たちの歓声で
大騒ぎ。黄色い叫び声が飛び交い、歌を歌い、笑
い声があふれる。音楽的にも国際交流的にも手ご
たえのあった一日でした。

これにてピンブル・レディース・カレッジの日本
ツアーはすべてのイベントを終了し、明日、成田
空港からシドニーへ帰国の途につきます。

関係者のみなさん、ありがとうございました☆






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【PLCターナー先生からの手紙】

 
2007.8.17

Hi Chris,

My sincere apologies for not getting back to
you sooner, but we hit the ground running
after getting back from Japan and I haven't
stopped!

I just wanted to say how fantatstic the tour
was.  We had  great time and the whole thing
was so well organised and managed superbly. 
All the activities we did were great and
everything was so well timed and it all ran so
efficiently. 

Yosuke really did a fantastic job and Harumi
was just sensational.ハ We couldn't have had a
better guide.ハ There wasn't one hiccup the
whole time. The equipment that we used over
there was great and the performances were
really good.  The girls were just blown away by
the Japanese bands. 

The girls really enjoyed the homestay
experience too even though they were very
nervous about it beforehand - the families
were all very nice and kind to them.

Please pass on my thanks, congratulations and
comments to Deb and of course Yosuke and
everyone else involved.  I seem to have lost
Yosuke's card!

I am strongly recommending World Projects to my colleagues who are looking to do Music
Tours!!

Thanks again, Chris
Kind regards
Sabina
  
Sabina Turner
Director of Music
Pymble Ladies' College

投稿者 kurosaka : 2007年7月14日