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【解説】ねこ気功の基本功法

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    「哲学ニートのためのねこ気功」から功法を
    抜粋要約したものです。詳細はねこ気功本文
    をご参照ください。




ねこ気功のある生活
〜こまめに疲れをとるために〜
著:水行末/イラスト:皆川美保子


快眠☆ねこ気功
〜まちがうために生まれてきた〜
著:Qキャッツ


●壱の教え:からだづかい(身体操法)
1-1.のんびりする
1-2.ねこじかん
1-3.力をぬく
1-4.背骨を前後にゆする
1-5.背骨の役割
1-6.邪気を払う
1-7.頸椎のねこばしり
1-8.胸椎のねこばしり
1-9.腰椎、仙骨、尾骨のねこばしり
1-10.背骨を開発する

●弐の教え:いきづかい(呼吸法)
2-1.ねこなき
2-2.力をぬくこと

●参の教え:こころづかい(意識操作法)
3-1.主客転倒
3-2.動きのない気功
3-3.ねこじかんが大前提
3-4.いきなり感謝する
3-5.条件反射の強化
3-6.気功としてのねこおもい
3-7.ねこおもいは考えない

●ねこ気功
【1分間呼吸レッスン】



●壱の教え:からだづかい(身体操法)

 1-1.のんびりする
 気功を学ぶうえでもっとも重要なことを最
 初に教えておこう。それは「のんびりする
 こと」じゃ。いついかなるときも自由自在
 に「のんびり」する。

 それは、けっして焦らない、不安にならな
 い、腹を立てないということじゃ。どんな
 状況におかれても心も身体も深い「のんび
 り」を実現できるというのは、とんでもな
 く困難なのじゃ。




 1-2.ねこじかん
 のんびるすることを「ねこじかん」と吾輩
 は呼んでおる。気功師はけっして急がない。
 時間というものを超越するのが気功じゃ。

 したがってねこじかんを生きることが、気
 功を始める大前提となる。結局のところ、
 ねこじかんは気功の出発点でありゴールで
 もある。のんびりしなければ気功は始めら
 れないが、練功を積み重ねて最終的にたど
 り着くところもまた「のんびり」じゃ。




 1-3.力をぬく
 けっして力んではいかん。ぬけるだけ力を
 ぬくべし。力みは少なければ少ないほどよ
 ろしい。

 これは立つときも、座るときも、動作をす
 るときも、息をするときも、歩くときも、
 考えるときも、すべてについて言える。気
 功とは「心とからだの脱力」と言い切って
 もいいくらいなのじゃよ。

 猫の姿をよく見るといい。てれーっと垂れ
 ておるのがわかるじゃろう。あれが理想。
 このてれーっとした立ち方を「ねこだれ」
 と呼ぶ。猫のように垂れて立つことじゃ。




 1-4.背骨を前後にゆする
 のんびり、てれーっと、ねこだれで立って
 いる。その「垂れた感じ」をキープしつつ、
 背骨を前後にゆらーり、ゆらりとゆらして
 みよう。

 「背骨」といっても、最初はわかりにくい
 じゃろうから、からだを前後するだけでよ
 い。急いではいかんぞ。あくまでものんび
 りと。力んでもいかん。あくまでてれーっ
 とじゃ。

 重要なのは「動き」ではなく、ねこだれの
 ほうニャんじゃ。ゆっくりと、いたわるよ
 うに、ゆらーりゆらり背骨を前後にゆらす。

 このとき自分の背骨をよく感じてみなさい。
 それは「一本の棒」か? それとも「いく
 つも節のある棒」のように感じられるか?

 言うまでもなく、背骨はいくつもの小さな
 骨の集合体じゃ。前後にゆらせば「棒のよ
 うに」ではなく、「自転車のチェーンのよ
 うに」動く。練功を重ねるにつれて、背骨
 はだんだんしなやかに動き始める。棒から
 チェーンに、やがてはムチがしなるように
 なる。

 この背骨の前後ゆらしが、ねこ気功の中心
 功法「ねこばしり」じゃ。テレビでチータ
 ーが草原を走る姿を見たことがあるじゃろ
 う。チーターもトラもそこらへんの野良猫
 も、走るときの姿は同じ。つまり背骨を前
 後に波打たせながら走るんじゃニャ。



 1-5.背骨の役割
 人間の背骨は、たくさんの椎骨(ついこつ)
 が積み重なってできておる。その内部には
 脊髄という神経の束が収まっているので、
 全身をコントロールするうえでたいへん重
 要な器官なのじゃ。

 ねこ気功は、重要な背骨を徹底的にトレー
 ニングする。そうすることによって、きみ
 の中に眠っている潜在的能力を目覚めさせ
 るのじゃ。




 1-6.邪気を払う
 邪気(じゃき)という言葉を聞いたことが
 あるかニャ? 日常語で言うならコリ、疲
 れ、ストレス、痛み、冷え、ほてり、だる
 さ、無気力など、不快な症状一般のことだ
 と思えばよい。

 どこか具合が悪ければまず邪気を払うこと
 から始めなくてはならニャい。なんとなく
 やる気が出ない、ニャんて言うのも邪気の
 なせる技じゃ。邪気を取り除くだけで気分
 がずいぶんと変わるものじゃよ。

 ねこばしりは、椎骨の間に溜まった邪気を
 ゆった〜りと背骨をゆすりながら、大掃除
 するのじゃ。

 背骨を構成する椎骨は、首の骨(頚椎)が
 七つ、胸の骨(胸椎)が十二個、腰の骨
 (腰椎)が五つ、そして骨盤にはまってい
 る仙骨 とその下にある尾骨からできてお
 る。上は頭から下はおしりまで、二十六個
 の骨が連なった「チェーン状の」長いもの、
 それが背骨ニャんじゃ。

 つまり邪気が溜まる場所は、椎骨どうしの
 関節だけを考えても二十数カ所ある。椎骨
 とそのまわりの筋肉にも邪気は溜まるので、
 細かく見れば、その数は無数と言える。そ
 れを一気にクリーニングしようというのが
 ねこばしりじゃ。

 「一気にクリーニング」とは言ったが、や
 はりのんび〜りすることが大事じゃ。ゴリ
 ゴリとモップでこするようなイメージでは
 なく、遺跡を小さなブラシで掃きながら発
 掘するみたいな感じじゃな。少しずつてい
 ねいにさするような取り組みが求められる
 のじゃ。

 気功の面白いところは、力を入れると効果
 がないこと。邪気の掃除は力を入れれば入
 れるほど時間がかかり、力をぬくほどにス
 ムーズに事が進む。




 1-7.頸椎のねこばしり
 では、まず頚椎からやってみよう。頭を前
 へ倒して後頭部をさわってごらん。ペコン
 としたくぼみがあるじゃろう。その奥のほ
 うに第一頚椎がある。

 そのまま指でつつつっと下へなぞると、首
 の付け根にポコンと飛び出した骨がある。
 そこが第七頚椎じゃ。つまりこの間に七つ
 の骨があるということじゃな。

 では、第一頚椎からやさしく、やさしく、
 の〜んびりと、前後に小さく動かしてごら
 ん。猫が走るようすを思い浮かべながらや
 ると、なおよいぞ。

 第一頚椎と第二頚椎の間にたまったススを
 ゆすり出すような感じじゃな。「ゆすり出
 す」と言うと思わず力が入るので注意。か
 すかな刺激を与え続けて、次第にホコリを
 浮かび上がらせるようにやるんじゃ。

 少しずつ下へ下へと下り、第二頚椎から第
 三、第四 ... そして第七頚椎まで、ゆっく
 りとゆらしていく。気分はあくまでものん
 びりと、からだはてれーっとねこだれでな。

 やがて頚椎全体がとろーっとねこだれにな
 ると理想的じゃ。え、骨が垂れる? そう
 じゃよ。骨も柔らかくなってくると、垂れ
 る感じが生まれるんじゃ。

 こうして頚椎をねこばしりで動かしている
 うちに、首から肩、肩から腕の筋肉が次第
 にゆるんでくる。首から肩は軽くなり、腕
 は重た〜く感じられてくるはずじゃ。




 1-8.胸椎のねこばしり
 胸椎は胸(背中)の部分の背骨。肋骨がそ
 こから生えておるのが胸椎じゃよ。十二個
 の椎骨が連なる。ということは肋骨も十二
 対あるわけじゃな。

 十二個の胸椎が動けば、それに合わせて十
 二対の肋骨も動く。背骨を動かすことでな
 んと肋骨が動くのじゃ。面白いじゃろう?
 胸椎は数が多いので、ねこばしりもていね
 いにやろう。全体を四分割して、胸椎三つ
 分ずつを攻めるのじゃ。

 まず第一〜第三胸椎を前後にゆらす。次に
 第四〜第六を、以下第七〜第九、第十〜第
 十二とブロックごとに意識を移しながらゆ
 らすと楽ニャんじゃよ。

 そして頚椎のときと同じように、椎骨と椎
 骨の間にこびりついたススを洗い出しなが
 ら、ていねいに邪気を払っていく。




 1-9.腰椎、仙骨、尾骨のねこばしり
 これも頚椎や胸椎と要領は同じ。腰椎は五
 つの大きな椎骨が連なっているので、それ
 らの間を掃除するつもりでゆらそうニャ。

 仙骨というのは骨盤にはまりこんでいる大
 きな骨じゃ。背骨全体を下から支えるよう
 に存在しておる。こいつをゆらすのはなか
 なか大変じゃが、これもてれーっと力を抜
 いて、のんび〜りした気分で前後に動かし
 てごらん。

 尾骨はおしりのところにある。本物の猫に
 なった気分で、しっぽを前後に振るように
 動かしてみるとよいんじゃニャ。

 こうして、頚椎七、胸椎十二、腰椎五、仙
 骨、尾骨と二十六の骨を順々に「訪問」す
 る旅をしたわけじゃ。

 気分はどうじゃ? さっぱりしたことと思
 う。体内にこんな大きなスペースがあるこ
 とを知って、認識が変わったんじゃニャい
 か? 大きいだけじゃない。人体とは、構
 造も複雑で豊かな世界なんじゃ。

 さあ、これでひと通りきみの背骨をざっと
 大掃除したことになる。ここまでにかける
 時間は、そうじゃのう二十分くらいか。

 本当はねこばしりだけで一時間ほどやると
 目が覚めるような体験となるのじゃが、ま
 あそれはあとの楽しみにしよう。当面の目
 標は「毎日ねこばしり二十分」じゃな。こ
 れを繰り返すことで、きみのからだは確実
 に変化し始める。




 1-10.背骨を開発する
 日常のストレスで邪気がたまったきみの背
 骨は、ねこばしりによってきれいになった。
 そこで今度は、背骨をさらにいい状態にし
 よう。せっかく背骨のススを掃除したのだ
 から、椎骨の間にオイルを塗っておこう。

 と言っても、本当に油をさすわけではニャ
 い。「ぬるぬるの意識」を使うのじゃ。ね
 こばしりをやりながら、椎骨の間がぬるぬ
 るしてくるのを感じる。動きが滑らかにな
 ると、本当にぬるぬる感が出てくるのじゃ。

 背骨の一部でいい、少しでもそれを感じた
 ら、その感覚を「ぬるぬるの意識」と名付
 けて、こいつを背骨全体に塗り広げる。つ
 まり背骨に塗るオイルとは、この「ぬるぬ
 るの意識」のことニャんじゃ。

 先に「毎日ねこばしり二十分」と言ったが、
 前半の十五分を邪気払い、最後の五分をぬ
 るぬる塗りにあてるとよいじゃろう。



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●弐の教え:いきづかい(呼吸法)

 2-1.ねこなき
 ねこ気功では、呼吸は人生(吾輩の場合は
 猫生か?)の質を決定すると言ってもよい
 くらいの大きなテーマと考える。ねこ気功
 で学ぶ第一の呼吸法は、「ねこなき」とい
 う名前がついておる。

 まず「ニャン、ニャン、ニャ〜〜〜〜〜ン」
 と鳴いてみよう。なに、はずかしい? 誰
 もきみのことなど見とりゃせんわ。一人に
 なれる場所を確保して取り組みなさい。

 え? 馬鹿馬鹿しいじゃと? いいから吾
 輩と一緒に鳴こう。せ〜の、ニャン、ニャ
 ン、ニャ〜〜〜〜〜〜〜ンじゃ。

 最初の二つ(一の鳴き、二の鳴き)は短く、
 「三の鳴き」は長く伸ばすのがコツじゃ。
 どれくらい長くかというと、息の続く限り
 長くじゃのう。毎日これを繰り返し、長鳴
 き記録を更新するのもよいぞ。

 注意するのは、息を吸うときに鼻から吸う
 こと。吐くのはもちろん口からじゃ(でな
 きゃ鳴けんじゃろ)。鼻から吸うのは自分
 の好きなだけスーッと吸いたまえ。

 ニャン、ニャン、ニャ〜〜〜〜ン、スーッ 
 ニャン、ニャン、ニャ〜〜〜〜ン、スーッ
 ニャン、ニャン、ニャ〜〜〜〜ン、スーッ
 ニャン、ニャン、ニャ〜〜〜〜ン、スーッ
 ニャン、ニャン、ニャ〜〜〜〜ン、スーッ

 ...と、五回鳴いてワンセットじゃ。これを
 一日に何セットでもやるといい。当面の目
 安としては、「毎日ねこなき十セット」。
 慣れてきたらねこばしりをやりながらねこ
 なきを重ねることもできる。椎骨ひとつに
 つき一呼吸とすると、かなり回数をかせげ
 るぞ。




 2-2.力をぬくこと
 ここで、気をつけなくてはいけないことが
 ある。ねこなきは、やり始めると思いのほ
 か楽しいことに気付くじゃろう。だからつ
 いつい急いだり、力を入れたりしてしまう
 のじゃ。

 あくまでもねこじかんでの〜んびりとした
 気持ちになり、てれーっと力を抜いきなが
 らねこだれでするのが重要。ねこばしりと
 ねこなきを同時にやると、特に力が入りや
 すいので要注意じゃよ。



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●参の教え:こころづかい(意識操作法)

 3-1.主客転倒
 意識操作とは、メディテーション(瞑想)
 の技法といってもいい。ねこ気功の瞑想
 は、ねこばしりから始まるのじゃ。

 ねこばしりで、はじめはボンヤリしてい
 たぬるぬるの意識も、毎日繰り返すこと
 で、だんだんはっきりしてくる。すると、
 背骨はあまり力を使わなくても、猫のよ
 うにしなやかに波打ち始めるのじゃニャ。

 ねこばしりは、もともとてれーっと力を
 抜いてやるべきものじゃが、それがさら
 に力を抜くことができるようになる。

 するといつしか「私が背骨を動かす」ん
 じゃなくて「背骨が私を動かす」という
 ように感じられ、主客が転倒するんじゃ。
 この「主客転倒」を味わったら最後、ね
 こばしりが面白くて仕方なくなる。




 3-2.動きのない気功
 主客転倒が訪れた後のねこ気功は、少しよ
 うすが変わってくる。外から見た動きが減
 り、じっとして動かないように見える。
 
 一般に使われる言葉で表現するなら「瞑想」
 が近い。気功では静功と言うが吾輩は「ね
 こおもい」と呼んでおる。

 主客転倒後の練功は、ねこおもいが中心と
 なる。身体のトレーニング、呼吸のトレー
 ニングときて、いよいよ心のトレーニング
 に入るわけじゃニャ。




 3-3.ねこじかんが大前提
 では、ねこおもいの練習を始めよう。のん
 びりすること。つまり、ねこじかんを感じ
 ることがすべての前提じゃ。そして、から
 だが次第に垂れてくる(ねこだれ)。軽〜
 く、動いているのかいないのかわからない
 程度にねこばしりをやる。

 聞こえるか聞こえないかの小さな小さな声
 で「ニャン、ニャン、ニャ〜〜〜〜〜〜ン」
 と長〜いねこなきを一回。

 主客転倒を感じたら、ゆっくりとねこばし
 りが止まる。のんび〜り、てれーっと立つ。
 この状態を保ちながら、ドロリと座る。椅
 子に腰掛けるのでもいいし、床にあぐらを
 かくのでも構わない。

 座法など気にしなくてよい。ただ、のんび
 り、てれーっと座る。このとき、自分の呼
 吸が寄せては返す波のように感じられたら
 いい。ゆったりと、その波に身をまかせる
 ことができれば、なおいいぞ。




 3-4.いきなり感謝する
 ここで、いきなり「感謝」する。え、そん
 な唐突に? 何に対して? ニャっはっは!
 どうじゃ、驚いたか。ここがねこ気功のひ
 とつのクライマックスでもあるから、よ〜
 く味わってほしい。

 その通り、「いきなり」しかも「対象のな
 い」感謝をするのじゃ。と言っても、それ
 ではあまりに難しいだろうから、これまで
 に感謝の念を抱いたときのことを思い出し
 てみればよい。そのときの心情を再現する
 のじゃ。

 あるいは「ありがとうございます」と口に
 出してつぶやいてみる。「ありがとう」と
 いう感謝の言葉を発音することで、感謝の
 気持ちはぐっと再現しやすくニャるのじゃ。

 きみは条件反射という言葉を知っておるか。
 犬にベルを聞かせてから餌をやる習慣をつ
 けたところ、やがてベルを聞くだけで犬は
 ヨダレを出すようになった、という実験が
 ある。

 つまりベルの音のような本来はヨダレと関
 係のない刺激(条件)に対して、からだが
 反射してしまう現象じゃ。

 これまでの人生で「ありがとう」と口に出
 したとき、きみは多かれ少なかれ「感謝の
 念」を感じていたはず。両者はワンセット
 になって経験されてきたため、「ありがと
 うと発音する行為」が条件となり、それに
 反応して自動的に「感謝の気持ちがわき上
 がる」。条件反射が生じるわけじゃな。




 3-5.条件反射の強化
 いきなり対象のない感謝をする(感謝の念
 を再現する)のには意味がある。ひとつは、
 自分の心がコントロールできるという事実
 に気付くことじゃ。

 喜怒哀楽の感情を起こるがままにしていた
 ら、きみはずいぶんと不自由な生活をしな
 くてはならん。自分の感情の奴隷となって
 生きるニャんて苦しいと思わんか?

 もしもきみがどんなときでも「感謝の念」
 を自在に再現できるとしたら、喜怒哀楽と
 いう牢獄から逃れたことになる。

 なに、そんなことできっこないじゃと? 
 たしかに練習しなければできニャいわな。
 ここに「いきなり」「対象のない」感謝を
 するもうひとつの意味がある。

 ふだんからこういうトレーニングを繰り返
 していると、必要に応じて、つまり自分に
 不都合な感情が心に浮かんだとき、すぐに
 「感謝の念」と置き換えられるようになる
 のじゃ。

 この練習を重ねると「ありがとう」と「感
 謝の念」の結びつきがどんどん強化され、
 条件反射が起きやすくなる。そうなれば、
 困難に直面したときでも、「ありがとう」
 とつぶやきさえすれば気分が快方へ向かう
 んだニャ。




 3-6.気功としてのねこおもい
 主客転倒が起きているとき、きみの心身は
 ふつうの状態ではない。頭で思い描いたこ
 とに強いリアリティを感じるようになって
 おるのじゃ。

 したがって、ねこじかん→ねこだれ→ねこ
 ばしり→ねこなきをやって、主客転倒を感
 じつつ「いきなり」「対象のない」感謝を
 すると、なんだかわからないけど深〜く感
 謝したくなってくる。「感謝の念」が絵空
 事に思えニャいのじゃ。
 
 こういう状態を経験したらチャンスじゃ。
 何度も何度も「ありがとうございます」と
 つぶやいて、条件付けをさらに強化してお
 こう。ここまで来れば、感謝の「対象」な
 どどうでもよくなっておる。ただひたすら
 に「ありがたいニャあ」という気分に満た
 される。

 これは錯覚ではニャい。感謝の念は、実は、
 気のパワーが形を変えたものなんじゃ。つ
 まり、気がどんどんきみに流れ込んできて
 いるからこそ、感謝の念がコンコンとわき
 上がってくる。

 感謝という行為が気を導入するスイッチに
 なるのじゃニャ。「いきなり感謝する」こ
 とで気が注ぎ込まれ、気のパワーでどんど
 ん感謝の念が強くなる。そしてさらに気が
 押し寄せる。そういう素晴らしい循環が起
 きるのがねこ気功ニャんじゃよ。

 最近、誰かに感謝したかニャ? 一日のう
 ちでどれくらいの時間を感謝に費やしてい
 る? もしも感謝する機会が少ないなら、
 きみは良質な気が欠乏しているはずじゃよ。




 3-7.ねこおもいは考えない
 ねこおもいは、一般に言う瞑想のようなも
 のじゃ。ところできみは「思考」と「瞑想」
 の違いがわかるかニャ? 

 大ざっぱに言ってしまえば、考えるのが思
 考、考えないのが瞑想。主客転倒を思い出
 してごらん。「私が主人」の世界でするの
 が思考で、「私というものが主役でなくな
 る」のが瞑想じゃよ。

 したがって、ねこおもいとは「考えないこ
 と」とも言える。すべての思考をストップ
 するのじゃな。少し整理してみよう。

 思考:
  肉体で行なう。
  私が背骨を動かす(私が主人)。
  考える。

 瞑想(ねこおもい):
  精神体で行なう。
  背骨が私を動かす(私は客人)。
  思考をストップする。

 気功とは何かと問われれば、究極的にはね
 こおもいがすべてニャんじゃ。ねこおもい
 で動作し、ねこおもいで呼吸し、ねこおも
 いにふける。先に、ねこじかんが気功の出
 発点でありゴールでもあると言ったのもこ
 の意味だニャ。

 天(宇宙)、地(地球)、猫(きみの場合
 は人じゃが)が最善の関係を結ぶためのト
 レーニングが気功。それは主客転倒を経て
 ねこおもいに至る道である。そうして気と
 いうエネルギーが自然からコンコンと供給
 され、満ち足りた心身とニャるのじゃ。


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ねこ気功のある生活
〜こまめに疲れをとるために〜
著:水行末/イラスト:皆川美保子


快眠☆ねこ気功
〜まちがうために生まれてきた〜
著:Qキャッツ


投稿者 kurosaka : 2006年7月22日