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4444呼吸

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photo: pixabay


虚呼吸は実呼吸に対する概念である。

空気が出入りするのが実呼吸、吸っている(あるいは吐いている)のに空気が出入りしないのが虚呼吸。では、虚呼吸は「止息」とどう違うのか?

ごく簡単にいえば、喉を閉じるのが止息であり、喉を開けたままにするのが虚呼吸である。

文字だけで説明するのは難しいが、できるだけやってみよう。まず以下の「4444呼吸」をやる。

【4444呼吸】
a:4秒間かけて息をめいっぱい吸う。
b:肺が満杯の状態で4秒間息を止める(喉は閉じる)。
c:4秒間かけて息を吐き切る。
d:肺が空っぽに近い状態で4秒間息を止める(喉は閉じる)。

次に、bとdのとき、喉を閉じないで「開けたまま」にする。それが「虚呼吸」となる。空気の出入りがないように注意すること。

【bとdで虚呼吸】
a:4秒間かけて息をめいっぱい吸う。
b:肺が満杯の状態で、喉を開けたまま4秒間息を止める。
c:4秒間かけて息を吐き切る。
d:肺が空っぽに近い状態で、喉を開けたまま4秒間息を止める。

いかがだろう?
 
虚呼吸では、bのとき、身体は吸気状態(これを吸気態という)をキープしつつ、しかし空気は入って来ない。dのとき、身体は息を吐いている状態(呼気態)を保持しているが、空気は出て行かない。

bのことを「虚吸息」、dのことを「虚呼息」と呼ぶ。両方を合わせて「虚呼吸」である。虚呼吸の4秒間で身体に何が起きているか、観察するといろんな発見があるだろう。

投稿者 kurosaka : 2017年10月10日