ワールド・プロジェクト・ジャパン  〜 合奏音楽のための国際プロダクション 〜


テナー変幻自在

テナー変幻自在

bob4.jpg

成田空港 シェパード参上!
タマドリーム シェパード覚醒!
東京外語大 シェパード彩色!
さくらんぼ シェパード超越!
ICU シェパード成形!
明治大学 シェパード充実!
miwako4 シェパード芳醇!
セクシー シェパード感応!
名古屋 シェパード雄飛!
静岡 シェパード自在!
Serendipity18 シェパード荘厳!
立教大学 シェパード清浄!
大阪 シェパード愉悦!
金沢 シェパード爵士!
富山 シェパード祝祭!
広島 シェパード嬉嬉!
全体スケジュール
プロフィール

【SHEPP NEWS】
2008.4.19 シェパード参上!

ボブ・シェパードは、16:57にアメリカン航空169便
で成田空港へ到着。30分ほどで通関を済ませ、元気
な姿で空港ロビーに現れました。

成田エクスプレスで都内へ移動。渋谷のホテルへ無
事チェックインしました。

渋谷までの道中いろんな話をしました。前回2002年
ツアーの思い出話、先週土曜日にウエイン・バージ
ロン・ビッグバンドで演奏したこと、IAJE(国際
ジャズ教育協会)の経営破綻についてなどなど。

 2002年の来日公演レポート「とろけるジャズ」

いよいよ15公演におよぶロングツアーが始まりま
す。明日は八王子でタマドリーム・ジャズ・オーケ
ストラと共演です。



【SHEPP NEWS】
2008.4.20 シェパード覚醒!

<お互い歳を重ねて>
今日のボブはタマドリーム・ジャズ・オーケストラ
との共演。この名物バンドについては毎年ご紹介し
ているのでご存知の方も多いでしょう。

 熟年よ、強く、お洒落に、カッコよく!!
 お年寄りに夢を、若者に喝を、地域に活性化を

をモットーに作られたシニアバンド。募集メンバー
2002年の結成1年目にボブ・シェパードと共演して
から、毎年春にゲストを迎えてコンサートを開催。
今回で7回目を数え、ボブとは6年ぶりの再会です。

平均年齢68.3歳、最高齢の一ノ瀬浜十郎さんは86歳
と、長寿プレイヤーの記録を順調に更新中。みんな
で元気に歳を重ねて再会できることの喜びを祝い合
いました。

会場は八王子エルシィ。ディナーショウ形式の愉快
なライブがタマドリームのスタイル。バンマス佐藤
さんの軽妙なMC、ボーカル大賀さんの英語ジョーク
をおりまぜたトークなど、見どころ満載の一大エン
タテイメントです。

第一部(タマドリームのみ)
A String of Pearls
Over The Rainbow
I Can't Give You Anything But Love
Evergreen
Hit Kid Medley
Adoro
Tea for Two
Speak Softly Love

第二部(ボブ登場!)
One O'clock Jump
The Days of Wine And Roses
I Thought About Ewe
It's A Sin to Tell A Lie
Bellavino Blues
Strollin'
That Old Black Magic
Blue Bossa
Jumpin' at The Woodside
(アンコール)
Like A River Flow(川の流れのように)
Moonlight Serenade


<サックスもタングマジック>
さて、私どもはタングマジックという金管演奏の理
論を提唱し、おかげさまで書籍や講習会が全国に浸
透しつつあります。その教則本のチラシを、タマド
リームさんのご厚意でプログラムにはさみこんでい
ただきました。

そこに載っている口腔内X線写真(上記リンクを参
照)を見て、ボブがたいそう興味を示しました。そ
こで簡単にタングマジックについて説明をしたとこ
ろ、サックスもまったく同じ原理で演奏するという
意見でした。

ところがこの原理を理解していないサックス教育者
が多く、若い学習者は苦しい思いをして、やせた音
を出す傾向が強いのだとか。

息のスピードは舌で作るべきなのに、多くのプレイ
ヤーは、速い息を作り出すような構造をしたマウス
ピースを好む傾向が強い。

あれれ? これってトランペットの話? と思って
しまうほど、TMとぴったり一致しています。しかも
ボブによれば、この傾向はフルートでも同じなのだ
そうです。サックスも舌、フルートも舌。管楽器演
奏のキーポイントは「舌」であるとのこと。

舌のポジションを重視するこのサックス奏法につい
ては、ジョー・アラードの理論に学んだそうです。
これは、ボブ・ミンツァー、デビッド・サンボー
ン、マイケル・ブレッカーなど多くの一流奏者に影
響を与えたものです。

 ジョー・アラードのメソッドは、
 下記書籍で学ぶことができます。
 「サクソフォーン上達法」
 デビッド・リーブマン:著
 川里安輝子:訳

サックス版タングマジックですね☆



【SHEPP NEWS】
2008.4.21 シェパード彩色!

<タングが主役>
きのうのボブとの会話、つまりサックスやフルート
演奏においても、金管同様「タング(舌)」が主役
として機能するという話を受けて、ボブが興味を示
した口腔内X線写真の元サイトURLを教えてあげま
した。

それをデイブ(デビッド)・リーブマンに転送した
ところ、すぐにデイブから「この映像はたいへんす
ばらしい!」という返事が来たそうです。

タングマジックでくり返し述べているのは、金管演
奏の主役は「唇」ではなく「舌」だということ。口
の「外」ではなく「内」が主舞台なのです。

唇(アンブシュア)への関心が高いプレイヤーは、
音域が狭く、耐久力が低く、音色は曇りがちで、ト
リルやシェイクは難しく、タンギングに苦手意識を
持ち、好不調の波が大きく、年齢とともに演奏が苦
しくなる、などのリスクが高まると考えています。

逆に舌を鍛えようと意識を変えることで、すべてが
逆転する。音域は広がり、耐久力が増し、音色は開
放的になり、トリルやシェイクが楽になり、タンギ
ングは得意で、好不調の波が小さく、なによりも楽
に演奏できる、などのチャンスが増えるわけです。

ボブによれば、まったく同じことがフルートやサッ
クスなどの木管楽器にも言えるとか。唇で音を操作
しようとすると、たいへん苦しい奏法になる。むし
ろ唇まわりは自由にしておき、舌で気流の操作を行
なうべきだというのです。

デイブ・リーブマンとボブ・シェパードは、このこ
とについて多くの意見交換をしてきたそうで、今回
の口腔内X線写真は、彼らにとって福音となったよ
うです。


<東京外国語大学>
さて、今日のボブは、東京外国語大学のビッグバン
ド「ジャズ・ビートニクス」と共演です。会場は赤
坂のライブハウス「B flat」。

ジャズ・ビートニクスは2001年に設立された比較的
新しいバンド。最近はトランペット奏者の杉山正氏
(タングマジック講師/Serendipity18バンマス)
の指導を受けて急成長しています。


 余談ですが、杉山氏による指導のエッセンス
 「アンサンブル・クリーニング」については、
 バンドジャーナル誌6月号(5月10日発売)に
 私の書いたレポートが掲載されます。タング
 とエアをそろえることで、短時間でアンサンブ
 ルがまとまっていく仕組みを具体的に説明した
 ものです。ぜひお読みください♪


第1セット
Freckle Face
Time Stream
(ここでボブ登場)
I Thought About Ewe
Veronique
The Longing

第2セット
The Blues Machine
Pan-Fried Doodles
(ここでボブ登場)
Strollin'
ボブのソロ曲
Lisette
Caravan
アンコール:Out of The Night


「I Thought About Ewe」は、スタンダードナンバー
の I Thought About You をトム・クービスが編曲し
たもの。Ewe(ユーと発音する)は、成長した雌羊の
こと。ちょっとセクシーな大人のジョークです♪

ジャズ・ビートニクスの演奏は、荒削りながらしっ
かりと芯の効いたよいアンサンブル。バンド自体の
歴史が浅いので、これからどんな風に化けるか楽し
みです。

今夜のライブは、勢いあふれる学生ビッグバンドと
いうキャンバスに、ボブの名人芸サックスが美しく
色付けをしたような印象。とてもやさしく心地よい
時間でした。


【SHEPP NEWS】
2008.4.22 シェパード超越!

<さくらんぼナイト>
京王線柴崎駅前にある小さくて素敵なジャズクラブ
「さくらんぼ」。今日のボブはトリオとのセッショ
ンです。

 ボブ・シェパード sax
 クリヤマコト p
 納浩一 b
 小山太郎 ds

という強力なメンバー。リハもほとんどせずに、
軽い打ち合わせだけで本番突入です。

 あ、そうそう、大事なことを忘れてました。
 本番前に、さくらんぼ名物のカレーをいただき
 ました。このカレーおいしいですよ! ボブも
 レシピを知りたがってたし。

第1セット
How Deep Is The Ocean
Bye Bye Blackbird
You Don't Know What Love Is
My One And Only Love
Wave
Bernie's Tune

第2セット
On Green Dolphine Street
Doxy
I Love You
Easy Living
Bolivia
アンコール St.Thomas


ボブが超高度なテクニックを持つサックス奏者であ
ることは言うまでもありません。ただ、技術をこれ
でもかと見せつけるのではなく、抑制のきいた大人
の演奏を繰り広げています。

はったりや嫌みのないピュアなジャズ。音楽の全体
像を俯瞰しながら、適切な音を適切なタイミングで
発していく。余裕があるというか、懐が深いという
か、バンドも聴衆も包み込む豊かな音楽表現です。

こうして今宵も、ジャズの深さ、美しさを味わえる
極上のギグとなりました。多謝◎


【SHEPP NEWS】
2008.4.23 シェパード成形!

<モダン・ミュージック・ソサエティ>
国際基督教大学(ICU)モダン・ミュージック・ソ
サエティ(MMS)は、トランペット奏者・外山昭彦
氏の指導のもと活発なバンド活動を続けています。

春のクリニックも今回で11回目。また4年に1回のア
メリカ公演もすでに5回を数え、これまでに4枚のロ
サンゼルス録音アルバムを制作しています。2007年
のツアーレポートはこちら

ボブ・シェパードは、まずサックス・セクションの
クリニック(楽器指導)から始めました。

●口を締めて演奏すれば、音も締まってしまう。
●口をゆるめて音を出す練習をしよう。
●高音域で口を締めないためには、舌を上げる
 必要がある。
●これは口笛と同じ考え方だ。
●ホースの口をつまむと水流が速くなるが、その
 「つまみ」にあたるのが舌なのだ。
●倍音の練習をしよう。ミドルBbを吹き、その同じ
 音をローBbの指使いで出す。
●またミドルFから音程を変えないで指をローBbに
 してみる。
●これはマウスピースをかまずに、舌の動きで倍音
 を出す練習である。
●アンブシュアをタイトにしないで、舌の動きで音
 色を作り上げていく。
●そのときもっとも頼りになるのが自分の耳だ。
●自分の耳こそが最良の教師なのだ。
●どんなときでも一番大事なのは良いサウンドだ。

 註:私はサックスのことをよく知らないので、
   指使いの記述などに誤りがあったら教えて
   くださいませ〜☆


つづいてバンド全体のアンサンブル指導です。

 That Old Blcak Magic
 Cute
 Wind Machine

の3曲をMMSは用意しました。

MMSにかぎらず多くの学生ビッグバンドには、共通
する課題があります。それは「FL症候群」と名付け
ることができます。


 F = fast(速いテンポ)
 L = loud(大きな音量)


テンポの速い曲ばかりを選んでしまう。あるいはど
んな曲でもテンポが速めになってしまうという傾向
があるのです。スロー、あるいはミディアムスロー
の曲をじっくり練習するバンドはまれのようです。

また「ダイナミクスが f と ff しかない」と揶揄さ
れる傾向もよく見られます。小さな音で演奏する練
習が足りないのです。ビッグバンドがクリニシャン
の指導を受ける場合、ほぼ間違いなく指摘されるの
が、この「ダイナミクスレンジの狭さ」です。


 以前、ボブ・フローレンスが「ホーンセクション
 には mp という記号は存在しない。やつらに mp
 を吹かせたいなら、楽譜には pp と書かなくては
 ならない」と語っていました。「ホーンの連中は
 野獣だからな」とも。超一流プロの世界でも同じ
 課題があるようですね。


ボブのクリニックでも、これらの点を指摘されまし
た。まず That Old Black Magic のテンポが速いこ
と。これはひとつの音楽解釈なので、速いテンポで
いけないわけではありませんが、ボブにとっては意
外なテンポだったようです。

Cute では「もっとゆっくりしたテンポでやってみよ
う」と、実際にテンポダウンする指示が出ました。
そして「音列を同じ音量で均一に吹かないように」
「各音符の長さもベターッと同じにならないで」な
ど、音楽に表情をつける指導もされました。

先述のアメリカツアー2007でも、以下のような指導
を受けました。くどいようですが、これはMMSだけの
問題ではなく、ほぼすべてのアマチュアバンドに共
通する課題なのですが。


●2007.3.7 カリフォルニア州立大学イーストベイ
 1.ダイナミクス
 2.タイム感
 についてのアドバイスでした。曲の中で音量を落
 とせるところはどこかとつねに探して、そこで落
 とすように心がけよう。4拍目の裏が早めに入って
 しまうので、8分音譜で刻んで感じてみよう、など
 など。

●2007.3.8 カリフォルニア州立大学バークレー
 1.ダイナミクスに注意。フォルテを活かすため
 に、落とせるところは可能な限り落とす。ドラマ
 を生むために。
 2.スペースを作ろう。リズム隊が隙間なく音を埋
 めているので自由さが出せない。もっとスペース
 を作ろう。
 3.つねに力が入っているので、もっとリラックス
 して、楽な感じが出せるとさらにいい。

●2007.3.11 フラトン・カレッジ
 指導の中心はやはりダイナミクス。「ひとつの音
 をただ伸ばして吹いてはいけない。かならず音量
 を変化させること」「その音はどこへ向かうの
 か。クレシェンドするのかデクレシェンドするの
 か。譜面に指定してなくてもつねにそれを考えよ
 う」「音量を落とせるチャンスがないかよく探そ
 う」などなど。

●2007.3.14 カリフォルニア州立大学ノースリッジ
 1.音量を落とせるところを探して落とすこと。そ
 れによってフォルテが生きてくる。
 2.リズム隊は音で埋めつくしてしまわないこと。
 スペースを作ることによって、音楽的対話が可
 能になる。
 3.インプロヴィゼーションについては、みんなが
 基礎的なピアノを学ぶと有意義だろう。


ご覧の通り、どの指導者からもくり返しダイナミク
スについての指摘を受けていることがわかります。

ただ、これがMMSだけの課題でないのは、東京大学
吹奏楽団がニューヨークで Bill Johnson氏(元世
界吹奏楽協会会長)に受けたクリニックの内容を見
ればわかります。指導を受けた曲は、バーンスタイ
ンの「キャンディード序曲」でした。


 「目を閉じてください」と Johnson 氏。「今ま
 でに見た美しいものを何か思い浮かべてくださ
 い。それは直線でできていますか? それとも曲
 線ですか?」

 多くの学生が「曲線」と答えます。「そうです。
 美しいものは曲線で構成されていることが多いの
 です。音楽を演奏する時も同じです。直線的にフ
 レーズを吹くのではなく、必ずなめらかな音量の
 変化を伴います。その音がどこから来てどこへ向
 かうのか、それをはっきりさせてから、美しい曲
 線を描くように演奏してください」

 「音楽はダンスとソングに分類することができま
 す。舞踊的に演奏する部分と、歌唱的に表現する
 ところを区別してください」「譜面はドラマの脚
 本と同じです。そこには音楽の40%しか書かれて
 いません。残りの60%は、俳優であるあなたたち
 が演じて完成するのです」


ボブ・シェパードは「シェイプ(shape)」という
言葉を使いました。「アンサンブルのシェイプ、つ
まり形を作ろう」という指導です。

「いつも大きな音で吹いていると、そこからどこへ
も向かえない。小さく吹くことを基本にするから、
どこかへ向かうことができる。そうしてアンサンブ
ルのシェイプを作るのです」と。

チューニングについても同様の指摘がされました。
フルボリュームで Bb の音を合わせても、ほかの音
量になったときにピッチは合わない可能性がある。
また、Bb以外の音が合わない可能性もある。

音程は relative pitch(相対音感)を育てる中で
合わせる習慣をつけるとよいとのこと。ボブによれ
ば、プロのバンドは特にチューニングをしないで、
お互いに聞き合う中から、一音一音正しいピッチを
見つけていくのだとか。


わかりやすく、内容の濃いクリニックを終えて、
打ち上げは恒例の「ひげ」。ボブを囲んで音楽談義
に花が咲きました。


【SHEPP NEWS】
2008.4.24 シェパード充実!

<ビッグサウンズ・ソサエティ・オーケストラ>
明治大学のBSは、学生ビッグバンド界における名門
中の名門。数多くのプロミュージシャンを輩出して
いるジャズの登竜門でもあります。

春秋の共演企画も常連で、これまで春7回、秋2回の
プロジェクトに参加してくれています。また1990年
と2001年にはアメリカ公演も行ない、ロサンゼルス
でアルバムを制作しています(ゲストGregg Field,
ds)。

 ちなみに1990年のツアーに参加した学生は、のち
 にプロとなった人がたくさんいます。菊地成浩、
 佐久間勲、田中邦和、谷口英治、安カ川大樹など
 現在第一線で活躍するアーティストたちです。

今日の会場は神田(岩本町)のライブハウス Tokyo
TUC。まずはサックスセクションのクリニック。ボ
ブの指導の中心は「サウンドづくり」。その決め手
となるのは「舌」という話でした。

 いかに唇を締めないでピッチを保つか。
 その鍵を握るのは舌である。

そしてひとつの音を違う指使いで出す倍音トレーニ
ングを紹介。これによって舌のコントロール能力を
高めていくわけです。まさに金管のタングマジック
とまったく同じ考え方です。


つづいてビッグバンドとのリハーサル、そしてコン
サートとなりました。

第1セット:BSレギュラーバンド
第2セット:BSジュニアバンド
第3セット:BSレギュラー+ボブ・シェパード
 Bellavino Blues
 That Old Black Magic
 I Thought About Ewe
 Strollin'
 Basie !
 アンコール One O'clock Jump

Tokyo TUCの空間は、BSのパワフルなアンサンブル
とボブのJAZZYなソロに埋め尽くされました。なん
と説得力のある音色なんでしょう。テクニックを聞
かせるというより、音楽を語るという感じです。

ライブ終了後、そのままTUCを使わせていただいて
打ち上げパーティー。サックスセクションはボブを
囲んでイングリッシュのカンバセーションをトギャ
ザーしました◎


帰りのタクシーの中で、ボブが言いました。

「このツアーのライブは、それぞれのバンドにとっ
ていい経験になるだろう。だけど私たちプロの音楽
家にとっても貴重な体験だ。

私はこれまでたくさんの場所で、いろんなアーティ
ストと、数えきれないほどの演奏をしてきた。でも
このツアーは特別にユニークだ。ほかのところでは
こんな経験はできない。

なにより、共演したみんながハッピーだと感じてく
れているのが伝わってきて嬉しい」。


てへへ…。そんなふうに言っていただけると、私も
嬉しゅうございます◎


【SHEPP NEWS】
2008.4.25 シェパード芳醇!

<miwako4 + スミ☆アヤコ>
miwako は渋谷JZ Brat、六本木サテンドール、赤坂
B flatなどを拠点に自身のバンドで積極的なライブ
活動を続けるアルトサックス奏者。これまでに「星
図」「いろは」という2枚のリーダーアルバムをリ
リースしています。

今日は miwako を中心としたバンドにゲストプレイ
ヤーとしてボブ・シェパードが参加します。

 miwako as、fl
 川久保典彦 p
 アラン・グリースン b
 菅田典幸 ds
 スミ☆アヤコ vo
 ゲスト:ボブ・シェパード ts、ss、fl


会場はふたたび赤坂B flat。miwako4 + スミ☆アヤ
コはオリジナルな活動を続けるユニットで、着実に
固定ファンを増やしています。

アットホームな雰囲気と親しみやすい音楽。今日の
コンサートのキャッチコピーにもそれがあらわれて
います。

 SWEET JAZZ FLAVOR
 あまずっぱいそよ風とともに
 2008 春 ふわふわジャズを召し上がれ♪

独特のワールドを持つmiwako4 + スミ☆アヤコのラ
イブにボブが加わり、双方のオリジナル曲を演奏し
ました。

第1セット
1.K&T
2.こきりこ
3.Work Song(vo)
4.I Can't Make You Love Me(vo)
5.Bait&Switch
6.The Summer Knows
7.Still More

第2セット
1.Charcoal Blues
2.Round Midnight
3.Lady Mamalade(歌入り)
4.Afro Blue(歌入り)
5.Easy Living
6.Diamond Spectrum
7.JZ's Storm
アンコール:いろは


スミ☆アヤコは、生まれ持ったハスキーボイスとソ
ウルフルな歌で、お客さんを引き込んでいきます。
メンバーのエスニックな衣装もショウに彩りを添え
ています。

ボブも miwako4 + スミ☆アヤコのワールドを敏感
にキャッチしながら、バンドとの、そしてホットな
聴衆とのコール&レスポンスを楽しんでいました。

一般に「わかりにくい」とされるジャズですが、
miwako4 + スミ☆アヤコは、ハッピーでくつろげる
ユニークなジャズショウを作り上げました。今後の
活躍が期待できますね♪


【SHEPP NEWS】
2008.4.26 シェパード感応!

<セクシーかつダイナマイト>
セクシー・ダイナマイト・ジャズ・オーケストラと
いうインパクトのある名前を持つ社会人バンドがあ
ります。春のゲスト共演企画も、2005年アンディ・
マーティン、2006年ウエイン・バージロン、2007年
エリック・マリエンサルに続いて4回目。

回を重ねるごとに、音楽的にも演出的にも運営的に
も洗練されてきています。今年のテーマは、

SEXY in the groove

です。なんてシャレたタイトルでしょう☆ 会場は
新大久保DACのSpace Do。

第1セット
 Once Around
 On A Misty Morning
 Boy Meets Horn
 I've Heard That Song Before (vo)
 Satisfy My Soul (vo)
 ここでボブ登場
 Bellavino Blues
 Joy Spring
 Four Brothers
 That Old Black Magic

第2セット
 Autumn Leaves
 Without The "KOSS"
 All of Me (vo)
 After You've Gone (vo)
 ここでボブ登場
 Strollin'
 Tiny Capers
 Lush Life
 Still More
 アンコール:Tune Up

なによりも選曲がすばらしい。お客さんを飽きさせ
ないよう、オールドファッションからコンテンポラ
リーまでカラーの違う曲をうまく配しています。

特に、I've Heard That Song Before や Satisfy
My Soul は、ボーカル高木洋美さんのなんともいえ
ない「なつかしい歌声」が生きた名演。古いラジオ
とか蓄音機から流れてくるような音楽に聞こえるの
です。

ビッグバンドの楽しさを表現し切ったセクシー・ダ
イナマイトとの共演を、ボブも心から楽しんだよう
でした。

じつは、ボブは今回の滞在中に、某楽器店でテナー
サックス(Mark 6)の名品と出会い、即座に購入し
ました。本体はすでにアメリカへ発送しましたが、
ネックだけはきのうのライブから使っています。

私は毎日聞いているのでよく比較できるのですが、
ボブの音色はきのうから変わっています。よりキメ
が細かくまろやかでクリーミーなサウンドになって
いるのです。

大いに盛り上がったライブの後、でり坊食堂を借り
切って打ち上げです。ここでも音楽談義に花が咲き
ました。


【SHEPP NEWS】
2008.4.27 シェパード雄飛

<世にもレアなサウンド>
名古屋の老舗バンド「レア・サウンズ・ジャズ・
オーケストラ」と春のゲスト共演は、今回で11年
連続になります。今宵の会場は今池のライブハウ
ス「ボトムライン」。

第1セット(レアサウンズのみ)
 Easy Money
 Mama Llama Samba
 The Gentle Rain
 Blue
 These Foolish Things
 Caravan

第2セット(ボブ登場)
 That Old Black Magic
 I Thought About Ewe
 Dragon Blues
 Strollin'
 Solo
 Berda's Bounce
 It's Allright with Me
 アンコール
 Blues in Hoss' Flat
 The Preacher


熟練の技。さすがの貫禄。猛練習によって練り上
げられたレアサウンズのアンサンブルは見事でし
た。コンサートのプログラムには「筋金入りの中
年魂!」とありますが、いえいえい、若々しいサ
ウンドに敬服です。闘病中のバンドリーダー西川
さんにもきっと喜んでいただける、素晴らしいラ
イブでした。

ところで、第2セット3曲目の「ドラゴンズ・ブ
ルー」ならぬ「ドラゴン・ブルース」は中華風の
シャレた曲。名古屋で演奏するのにふさわしいタ
イトルです。

今日がツアーの中日(なかび/ちゅうにち)とい
うのも、何かの因縁を感じさせますね。くわばら
くわばら(???)

おおいに盛り上がったコンサートに続いて、レア
サウンズ名物「ジャングルけだものパーティー」
の始まりです。宴会場に響き渡るけたたましい歓
声と奇声。ヌエの鳴く夜はおそろしい(なんのこ
とやら)。

ボブも手羽先をおいしそうにほおばりながら、ワ
イルドな打ち上げをエンジョイしていました。

恒例の「いっピョンじめ」でお開き。手を叩きな
がらひとつピョンと飛ぶのがレア流です。それで
はみなさま、今宵のすばらしいライブを祝して、
いよ?! ピョン!!


【SHEPP NEWS】
2008.4.29 シェパード自在

<スイングハード>
きのうは名古屋から静岡への移動日。ボブはマッ
サージを受けたいとのことだったので、地元の方
にお勧めの店を教えていただきました。

静岡駅から徒歩15分くらいの「やまと整体」さん
を予約。ボブからあとで聞いた話ですが、「最高
だった」そうです。


さて、今日のコンサートは老舗ビッグバンド「ス
イングハード」との共演。毎年お付き合いいただ
いていて、今回が13回目のジョイントです。

バンドマスターは禅宗の僧侶でもある伊久美清智
(いくみ・きよとし)さん。プログラムに載せた
バンマスあいさつがすばらしいので、ここに全文
を引用しましょう。


 ごあいさつ 
 バンドマスター 伊久美清智

  シェパードというと警察犬や盲導犬、軍用犬
 として活躍している犬を思いうかべる方も多い
 事でしょう。先日も行方不明になっていたお年
 寄りを山中で発見したという警察犬の手柄が話
 題になっておりました。最も知能が進んだ犬種
 の一つとされ、ドイツ生まれで正式名をGerman
 shepherd dogといいます。

  本日、アメリカからお迎えしたシェパードは
 Bob Sheppardでカタカナで表記すると同じです
 が、スペルが違います。多分、微妙に発音も違
 うのだろうと想像出来ますが、日本人の発音は
 同じになってしまいます。

  「吠える」という字は口と犬で構成されてい
 ます。犬と犬とが出会ったとき、お互いがにら
 み合って唸っていることがあります。犬の口が
 二つある状態を「哭」といい、人間にとってみ
 れば大声で泣くことです。

  ボブ・シェパードの表現力豊かな、時にむせ
 び泣くようなサックスの音色があなたの涙腺を
 潤すことになりますでしょうか。
 春宵のひととき、どうぞお楽しみください。


すごくまじめなような、どことなくトボケたよう
な、じつに味わい深い文章です。


第1セット
 Two Samba to Go(スイングハードのみ)
 Just Friends
 Strollin'
 Dragon Blues
 That Old Black Magic

第2セット
 Speak Low(スイングハードのみ)
 I Thought About Ewe
 Bellavino Blues
 The Longing
 Caravan
 アンコール
 Solo
 Berda's Bounce


セクシーダイナマイトの平均年齢が35歳、レアサ
ウンズが45歳、そしてスイングハードは54歳だそ
うです。ボブが55歳(このツアー中に富山で56に
なります)ですから、ちょうど同じ世代ですね。

スイングハードの演奏も円熟味が増しています。
「練習不足で…」と謙遜されていますが、聞かせ
どころをおさえた、若々しい演奏。バンドのエネ
ルギーに後押しされるように、ボブのプレイも楽
しげでした。

ところで、メンバー紹介をしていて気付いたので
すが、このバンドには名前の最後に「お」のつく
男性が多い。団員20名のうち、なんと9名がそう
で、しかも全員違う名前です。

1.しげお 成夫
2.なつお 夏夫
3.ひさお 寿男
4.もりお 盛夫
5.としお 俊雄
6.かつお 勝夫
7.いくお 郁夫
8.たかお 孝雄
9.てるお 晃男

だからどうだというわけではありませんが…。


打ち上げは静岡駅前の魚彩で。ボブを囲んだサッ
クスセクションは奏法談義、楽器談義に花が咲き
ます。これまでの SHEPP NEWS でも何度かご紹
介しましたが、ボブの奏法はタングマジックとまっ
たく同じ理論のうえに成立しています。

たとえばトランペットの場合、近年のマウスピー
スは多くが以下のような特徴を持っています。
(専門用語が多くてごめんなさい)

 カップ:浅い
 ドリル:小さい
 スロート:長い
 バックボア:タイト

これはどういうことかというと、抵抗が大きい、
つまり空気が通りにくいということです。マウス
ピースに抵抗をつけることで、自動的に息のスピ
ードを上げようという設計です。

同じことがサックスのマウスピースにも起きてい
るそうです。

 バッフル:高い
 チェンバー:狭い

これもマウスピース内の抵抗を高めて息の流れを
速くしようという発想ですね。

しかし、金管も木管も息の流れを舌でコントロー
ルすれば自由に演奏できる。そのために舌を鍛錬
する必要があり、鍛錬された舌にとってマウスピ
ースの抵抗はかえってジャマになります。

このあたりの事情は、近日中に雑誌取材も予定さ
れていますので、そこでくわしく述べることにな
ると思います。お楽しみに?


さて、スイングハード恒例の「正調三三七拍子」
で宴会もお開きです。休符をはさまないで一気に
手を叩きます。いよ?、シャンシャンシャンシャ
ンシャンシャンシャンシャンシャンシャンシャン
シャンシャン! おつかれさまでした☆



【SHEPP NEWS】
2008.4.30 シェパード荘厳!

<Serendipity 18>
静岡から東京へ戻り、今日はプロのビッグバンドと
共演です。Serendipity 18(セレンディピティ・エ
イティーン)という楽団です。

 【woodwinds】
 吉永 寿、渡辺てつ、岡崎正典、出村道秋、
 竹村直哉、武田和大
 【trombones】
 三塚知貴、川原聖仁、深田 悟、堂本雅樹
 【trumpets】
 杉山 正、双木博和、佐々木大輔 、
 Neil Stalnaker、吉田憲司
 【Rhythm】:
 Jonathan Katz (p) 、Jeff Curry (b)、  
 Scott Latham (ds)

会場は半蔵門にある TOKYO FMホール。すぐそばの
武道館ではチック・コリアがライブをやっているの
に対抗した(ははは)、意欲的な演奏会となりまし
た、なんちゃんて♪

 第1セット
 Be Bop Charlie
 Silky
 Chicago
 A Night in Windsor
 (ここでボブ登場)
 Just Friends
 The Longing
 Caravan

 第2セット
 Sugar
 Moonlight Serenade
 All the Things You Are
 (ここでボブ登場)
 In The Samba Mode
 コンボ演奏(I Hear A Rhapsody)
 I'll Remember
 Tenors Anyone ?
 (アンコール)
 Lisette
 No More Blues

ボブ・フローレンスのナンバーを中心にたっぷりと
ビッグバンド・ジャズの楽しさが伝わる構成。そこ
にボブの強力なソロが加わって、迫力ある演奏とな
りました。

会場には高校生の姿もたくさんありました。ビッグ
バンド部の生徒たちだそうです。あとで聞いた話で
すが、「ボブ・ブローレンスの曲をやりたい」とい
う感想だったとか。ジャズの未来は明るいぞ!



【SHEPP NEWS】
2008.5.1 シェパード清浄!

<立教大学NSH>
今日は立教大学New Swingin' Herdとの共演。会場
は新大久保のSpace Doです。

まずはサックス・セクションのクリニック。内容は
4月24日のレポートでご報告した明治大学への指導
とほぼ同様。唇を締めないで、舌で気流をコント
ロールすることの重要性について語りました。

アンブシュアについては、下唇を内側に(あるいは
外側に)巻き込まないよう念入りにチェックしまし
た。マウスピースをごくナチュラルにあてるだけ。
指を軽く下唇にあてたときの感触と同じくらい軽い
タッチです。

金管向けのタングマジックでは、唇に何か特殊な仕
事をさせようと思わないことが求められます。唇の
仕事はただ振動するだけ。ボブの指導にもそれとの
共通性が感じられます。唇を不自然に操作したり、
特殊なセッティングをしないようにするのです。

さて、今宵の第1セットは公開ビッグバンド・ワー
クショップ。曲目は、

 1.Queen Bee
 2.Sweety Cakes

の2曲。四分音符と八分音符のスイングする吹き方
や、リズムセクションの弾き方、細かなダイナミク
スのつけ方などが指導されました。

第2セットはコンサートです。

 Just Friends
 Now(Lars Jansson)
 Strollin'
 Bernie's Tune
 The Days of Wine And Roses(コンボ)
 Treasure Hunt(Bob Mintzer)
 アンコール I Thought About Ewe

立教大学NSHの演奏は、クリーンなアンサンブル。
ラーシュ・ヤンソンやボブ・ミンツァーの曲がとて
も心地よく響きます。あくまでも主観的な印象です
けれども、アメリカンというよりはヨーロピアンな
ビッグバンド・サウンドに感じました。

ボブは、このツアーで購入したmark6のネックに、
今日(DACで)買ったばかりの新しいリガチャーを
つけて演奏。NSHの澄んだハーモニーにボブの華麗
なテナープレイがからみあってゴキゲンなギグとな
りました。

コンサート終了後、新大久保駅前の「和民」で打ち
上げです。お疲れさまでした☆


【SHEPP NEWS】
2008.5.2 シェパード愉悦

<グローバル・ジャズ・オーケストラ>
ボブ・シェパードのツアーは後半のロードに入り
ました。これから大阪、金沢、富山、広島をまわ
ります。まずは新幹線で新大阪入り。

関西のビッグバンド界をリードするグローバル・
ジャズ・オーケストラとの共演です。会場は梅田
の老舗ライブハウス「ロイヤルホース」。

グローバルにはプロ奏者として活躍するメンバー
が何人もいますし、バンド自体がセミプロです。
実力も折り紙付きですし、レコーディング、海外
公演、ゲストとの共演など華々しい活動を続けて
います。


第1セット
El Cabolro Jeno
It Could Happen to You
Night in Tunisia
ここでボブ登場
Bellavino Blues
The Longing
I Thought about Ewe
Caravan

第2セット
On Green Dolphine Street
Runferyerlife
Darn That Dream
ここでボブ登場
Dragon Blues
Strollin'
My One And Only Love(コンボ)
That Old Black Magic
アンコール:Just Friends

大阪はボブのお気に入りの街。グローバルとは前
回(2002年)のツアーでも共演していて息もぴっ
たりです。

「The Longing」は美しいメロディを持つバラー
ド。せつない恋心を訴えるサックスの音色が冴え
冴えと鳴りわたり、場の空気を変えていきます。

クリニックでボブが繰り返し言っていること。そ
れは「たとえパーカーやコルトレーンのような技
術を身につけたとしても、音色が悪ければ誰もあ
なたの音楽を聞こうとは思わないだろう。良いサ
ウンドを作ることは、練習の最重要課題だ」とい
うこと。

バラードに限らず、ボブの演奏を聞いているとそ
れが本当だなあと実感できます◎


【SHEPP NEWS】
2008.5.3 シェパード爵士!

<もっきりやの夜>
大阪から雷鳥に乗って金沢へ到着。スマイルホテ
ルというかわいい名前のホテルで一服して、リ
ハーサルに向かいます。

会場となる「もっきりや」は、ちいさくて、あた
たかくて、きれいなサウンドの素敵なライブハウ
スです。金沢の繁華街である香林坊?片町の近く
ながら、表通りから1本入った静かな通りに面して
います。

ウッディな内装にベーゼンドルファーのピアノが
やさしく響き、まるでお店自体がひとつの楽器の
よう。気軽に毎日でもやってきて、ほっとくつろ
げるアットホームなライブハウスです。

共演するのは岡本勝之トリオ。

 岡本勝之 b
 川北隆博 ds
 MOMO p

ピアノの MOMOさんは、バークリー音楽大学で作曲
を学んで1年半前に帰国したばかり。今後の活躍が
期待される若手ですね。

第1セット
 The Night Has A Thousand Eyes
 On A Misty Night
 Up Jumped Spring
 My One And Only Love
 Antigna

第2セット
 You And The NIght And The Music
 Doxy
 Darn That Dream
 Bernie's Tune
 アンコール
 Byrdlike
 Easy Living

会場には金沢大学Modern Jazz Societyの学生たち
の姿もあり、熱気あふれるよいライブとなりまし
た。時にスリリングに、時にリラックスして、ボ
ブもトリオも「ジャズ」を見せてくれます。

毎年、もっきりやへ来るたびに感じるのは、「加賀
百万石」「兼六園」「加賀友禅」など絢爛たるオモ
テの顔を持つ金沢の城下町に、こんな心あたたまる
小空間があるというギャップです。

金沢という文化の町では、こんなふうにして音楽家
たちが集い、情報交換し、ゆたかな芸術性がはぐく
まれていくのだなあと思うと、なんだか嬉しくなっ
てしまいます。

註:タイトルの「爵士」は中国語でジャズのこと
  です◎


【SHEPP NEWS】
2008.5.4 シェパード祝祭!

<フィールド・ハラー・ジャズ・オーケストラ>
今日のライブ会場は富山県小矢部市「クロスラン
ドおやべ」のセレナホール。共演するのはフィー
ルド・ハラー・ジャズ・オーケストラです。

本日5月4日はボブ・シェパードの誕生日。聞くと
ころによるとメイナード・ファーガソン、ロン・
カーターも同じ誕生日とか。フィールド・ハラー
のメンバーにも今日が誕生日の人がおられます。

ということで、今日はなんにしてもめでたい日で
あります。

第1セット
 C Jam Blues
 Prelude to A Kiss
 Don't Get Around Much Any More
 ここでボブ登場
 Dragon Blues
 Naima
 Strollin'
 Black Nile

第2セット
 Four
 No More Blues
 ここでボブ登場
 The Longing
 That Old Black Magic
 In A Sentimental Mood
 Bellavino Blues
 アンコール:Caravan

フィールド・ハラーさんの粋なはからいで、ボブ
へのバースデーケーキをステージ上で贈呈。バン
ドメンバーおよび今日のお客様と一緒に誕生日を
祝うことができました。ハッピーバースデー!

思えばフィールド・ハラーさんとは長いお付き合
いです。私がプロデューサーを勤めていたモント
レー・ジャズ・フェスティバル・イン能登への出
演、アメリカMoterey Jazz Festivalへの2回の遠
征、スイスMontreux Jazz Festvalでの公演、さら
に1995年からほぼ毎年のゲスト共演など、長く深
くご一緒させていただいています。ありがとうご
ざいます!

ボブもバンドメンバーとの6年ぶりの再会を喜んで
いました。演奏もタイトかつアットホームな楽し
いステージとなりました。

打ち上げはクロスランドホテルの宴会場で。例に
よってサックス・セクションはクリニックタイム
となりました。


【SHEPP NEWS】
2008.5.6 シェパード嬉嬉!

<ハート・ブレイク・ジャズ・オーケストラ>
ゴールデン・ジャズ・ウィークスの広島公演は、
3年前のアンディ・マーティン、2年前のウエイ
ン・バージロン、昨年のエリック・マリエンサル
に続い4三回目のジョイント。廣瀬豊彦&ハート・
ブレイク・ジャズ・オーケストラとの共演です。

「ハート・ブレイク」というセンチメンタルなバ
ンド名は、本番で何が起こるかわからなくてドキ
ドキするということからつけられたそうです。広
島市民球場や原爆ドームを目の前に臨む、広島ゲ
バントホールが会場です。

第1部
はぐれ刑事純情派
Maybe Next Time
Confusion
Manhattan
この女こそ
いい日旅立ち
From A Distance
At Last
Time for A Change

第2部
Seashore Dreaming
Slow Life
I Can't Give You Anything But Love
Mind-healing Smile
ねこ気功呼吸法実演
Sentimental Bossa

第3部
Friend Like Me
Switch in Time
Satin Doll
Fly Me to The Moon
Fat Mama Samba
My Heart Will Go on
Bellavino Blues
That Old Magic
アンコール 
St.Thomas
Hey Jude


リーダーかつリード・トランペットの廣瀬豊彦さ
んは、昨年にも増してハイノートの切れ味がよく
なっておられました。また、バンド自体も年々上
達しているのがわかります。

手前味噌で恐縮ですが、こうして毎年春にワール
ドクラスのアーティストと共演を重ねていること
がプラスに影響しているのだとしたら、これに勝
る喜びはありません。

さらにもうひとつ手前味噌ですが、廣瀬さん以下
ハート・ブレイクのブラス奏者の何人かはタング
マジックにもご参加いただいています。このこと
もバンドのサウンド向上の遠因になっていればい
いなあと感じています。

さらに今年からは「ねこ気功」が加わりましたの
で、猫に小判、じゃなくて、蛇にピアス、でもな
くて、鬼に金棒ですね、なんちゃって◎ 手前味
噌三連発、失礼しました?

さて、ハート・ブレイク恒例の、瀬戸内海鮮パー
ティーの時間です。おいしい魚、そして廣瀬さん
が山口から毎年取り寄せてくださる「獺祭(だっ
さい)」という珍しいお酒。これが広島公演の楽
しみのひとつでもあります!


<善意のネットワーク>
ボブと今回のツアーについて話しました。各地で
バンドのみなさんが喜んでくださったし、お客さ
んも盛り上がって、すばらしいライブの連続だっ
た。自分(ボブ)も連日楽しい思いをした、との
こと。

私(黒坂)の立場から申し上げますと、年々、こ
のプロジェクトに共感してくださるバンドが増え
て、ツアー自体が長くなる傾向にあります。全国
各地に「善意のネットワーク」が広がっているの
を肌で感じています。

たとえば、来年のこの時期について、まだ誰が来
日するか決まっていません。しかしながら各地で
「来年はどの日にやりましょうか」というお問い
合わせをいただくのです。これは本当にありがた
いことです。

私も、気力・体力の続く限り、この企画を続けた
いと思いますので、今後とも末永くよろしくお願
い申し上げます。

今回のツアーも、たくさんの方にお世話になりま
した。共演バンドのみなさん、ライブハウスやコ
ンサートホールの方々、照明、音響などスタッフ
のみなさん、そして会場へ足を運んでくださった
お客さま、CDを購入してくださった方々、そして
mixiを通じて応援メッセージをお寄せいただいた
みなさん、本当にありがとうございました。

このツアーに関わったすべての方が、「ショウほ
どすてきなビジネスはない」という気持ちになっ
ていただけると嬉しいです。

明日、ボブは広島空港から羽田を経由し、成田か
らロサンゼルスへ帰ります。お疲れさまでした☆



<2008年来日公演>
4月20日(日)
 タマドリーム・ジャズ・オーケストラ
 八王子エルシィ 1815開演
4月21日(月)
 東京外国語大学ジャズ・ビートニクス
 赤坂B flat 1900開演
4月22日(火)
 柴崎さくらんぼ 2000開演
 クリヤマコトp、納浩一b、小山太郎ds
4月23日(水)
 国際基督教大学モダン・ミュージック・ソサエティ
 同大学キャンパス内D館多目的ホール 1900開演
4月24日(木)
 明治大学ビッグ・サウンズ・ソサエティ・オーケストラ
 神田Tokyo TUC 1800 開演
4月25日(金)
 赤坂B flat 1930開演
 miwako4(miwako-as、川久保典彦-p、アラン・グ
 リースン-b、菅田典幸-ds)&スミ☆アヤコ-vo
4月26日(土)
 セクシー・ダイナマイト・ジャズ・オーケストラ
 新大久保Space Do 1600開演
4月27日(日)
 レアサウンズ・ジャズ・オーケストラ
 名古屋ボトムライン 1900開演
4月28日(月)
 OFF
4月29日(火)
 スイング・ハード・オーケストラ
 静岡しずぎんホールユーフォニア 1830開演
4月30日(水)
 Serendipity 18
 東京FMホール 1900開演
5月01日(木)
 立教大学ニュー・スウィンギン・ハード
 新大久保Space Do 1830開演
5月02日(金)
 グローバル・ジャズ・オーケストラ
 大阪ロイヤルホース 1930開演
5月03日(土)
 金沢もっきりや 1930開演
 岡本勝之b、川北たかひろds、モモp
5月04日(日)
 フィールドハラー・ジャズ・オーケストラ
 富山クロスランドおやべ 1500開演
5月05日(月)
 OFF
5月06日(火)
 ハート・ブレイク・ジャズ・オーケストラ
 広島ゲバントホール


***

ボブ・シェパード Bob Sheppard

イーストマン音楽学校卒業後、ボブ・シェパードはまたたく
間に有名で尊敬を集める即興演奏家の一人としての地位を確
立した。

国際的なジャズ・アーティストとしての成功と同時に、ロサ
ンゼルスのスタジオでも引っぱりだこで、テレビやサウンド
トラックの仕事にもたくさん参加している。

このようにして高度な技量と芸術性を求められるさまざまな
状況やスタイルを経験し、ボブはすぐれたアーティストたち
との共演も重ねた。

優秀なサックス奏者であることにくわえて、フルート、クラ
リネット、バスクラリネットなどの楽器においても秀でた存
在となった。

ボブのソロ・レコーディング・デビューである Tell Tale
Signs(Windham Hill Jazz)は、スティーリー・ダンのウォ
ルター・ベッカーがプロデュースしたものである。

ボブは、ジョー・ヘンダーソンからジョン・コルトレーンに
いたるまで、そしてポール・デズモンドからキャノンボー
ル・アダレイにいたるまで、幅広い多様なスタイルから影響
を受けている。

彼のドラマティックなスタイルは、表現力豊かで暖かな、芯
の通った音色に負うところが大きい。それはダークな力強さ
からリリカルな繊細さまで、あらゆる音色を吹き分けること
ができる。
 
これらの特質に鋭い音楽的直感が加わって、彼を魅力あふれ
るクリエイティブな演奏者にしている。

現在はピーター・アースキン・トリオのメンバーである。ま
た、彼はチック・コリアの「Origin」に2年間在籍。グラミー
にノミネートされたアルバム「Change」にも参加している。

ほか以下のようなアーティストと共演してきた。フレディ・
ハバード、マイク・スターン、ランディ・ブレッカー、ホレ
ス・シルバー、トシコ・タバキン・ビッグバンド、ビリー・
チャイルズ、ナット・アダレイなど。

またポップ・アーティストとの共演も多い。スティーリー・
ダン、リッキー・リー・ジョーンズ、マンハッタン・トラン
スファー、バート・バカラック、エルヴィス・コステロ
など。

2000年にはジョニ・ミッチェルの「Both Sides Now Tour」
スティーリー・ダンの「World Tour 2000」に参加。

教育者としてのボブ・シェパードは、ロサンゼルスにある
南カリフォルニア大学ソーントン音楽学校で教鞭をとって
いる。


2002年の来日公演レポート「とろけるジャズ」

投稿者 kurosaka : 2008年4月21日