ワールド・プロジェクト・ジャパン  〜 合奏音楽のための国際音楽プロダクション 〜


ハイノート・パラダイス

ウエイン・バージロン日本公演
2006.4.21-5.5

WBergeron_Color.jpg



ウエイン、日本に降り立つ!
2006.4.21  成田空港到着


<ウエインが来た!>
毎年恒例となった「GOLDEN JAZZ WEEKS 企画」。
ビッグ バンドのためのジャズ・プログラムです。

1.ボビー・シュー tp 1995
2.ビル・ワトラス tb 1997
3.ボビー・シュー tp 1998
4.ウエイン・バージロン tp 1999
5.ブルース・ポールソン tb 2000
6.ジョージ・グラハム tp 2001
7.ボブ・シェパード ts 2002
8.サル・クラキオーロ tp 2003
9.フスト・アルマリオ as 2004
10.アンディ・マーティン tb 2005

11回目となる今年は、トランペット奏者ウエイン・
バージロン。1999年に続いて2回目の登場です。

<成田空港へ到着>
ロサンゼルスからの飛行機は、21日午後4:00頃に
成田空港へ到着しました。成田エクスプレスで都
内へ向かう車窓から、夕日に染まる東京の街、そ
して富士山がきれいに見えました。

いよいよウエイン・バージロン日本公演「ハイノ
ート・パラダイス」が幕を開けます。お楽しみに!



ウエイン、多摩に歓喜す!
2006.4.22   タマ・ドリーム・ジャズ・オーケストラ

<カフェ・ロタス>
タマ・ドリーム・ジャズ・オーケストラ。平均年
齢がなんと63.8歳、最高齢の一ノ瀬浜十郎さん
(as)は84歳という、まさに「夢」のシニアバン
ドです。

 熟年よ、強く、お洒落に、カッコ良く!!
 お年寄りに夢を、若者に喝を、地域に活性化を

をモットーに掲げ、国際クラリネットフェスト、
多摩市長寿を祝う会、永山名店街秋祭り、懐かし
のジャズコンサート、小金井市お月見のつどい、
タマ・シネマ・フォーラム、ひじり館音楽祭、ビッ
グバンド養成講座発表会など、多くのイベントに
出演。年に十数回の演奏をこなすスーパー・バン
ドです。

メンバーには船員、エンジニア、レコード収集家、
経営コンサルタント、建築士、政治家など、さま
ざまな経歴の方がおられます。

会場となるのは多摩のカフェ・ロタス。ライブハ
ウスというより、プールバーもしくはダーツバー
といった感じで雰囲気のよいお店です。100名限定
のディナーショウ形式。店内は満席。「至近距離」
でウエインのハイノートを浴びるという贅沢を味
わう方もおられました。


第1部
- タマ・ドリーム・ジャズ・オーケストラのみ

第2部
0.Moonlight Serenade(タマドリームのみ)
1.Friend Like Me
2.Hospital Blues
3.It's A Sin to Tell A Lie
4.Autumn Leaves
5.Beauty And The Beast
6.High Clouds And A Good Chance of Wayne Tonight
(アンコール)
7.川の流れのように
8.Gonna Fly Now(ロッキーのテーマ)

ウエインの美しく伸びやかなトランペットは、聴
衆もそしてタマ・ドリームのメンバーも瞬時に魅
了しました。迫力があるのにうるさくない。中低
音もまろやかでみずみずしく、歌心があふれてい
ます。

タマ・ドリームは最近NHKの全国放送に登場し、バ
ンマスの佐藤さんは「ジャズは頭をつかわなきゃ
できないんだよ」の名台詞とともに、一躍時の人
となられました。

練習のときは鬼のバンマスも、ショウでは軽妙洒
脱な語りでお客さんを楽しませます。ダンディで
お茶目なヴォーカルの大賀さんとのからみも絶好
調です。

毎年恒例となった美空ひばりの「川の流れのよう
に」。これまでボブ・シェパード(ts)、サル・
クラキオーロ(tp)、フスト・アルマリオ(as)、
アンディ・マーティン(tb)など、いろんなミュ
ージシャンがこのメロディを奏でてきました。今
年はウエインの華麗なサウンドが響き渡りました。

コンサート終了後、店内で打ち上げ。トランペッ
ト・セクションを中心にウエインのまわりに話の
輪が広がっていました。第二の人生を音楽ととも
に生きるタマ・ドリームのメンバー。人生の達人
たちに囲まれて、ウエインも楽しい時間を過ごし
ました。

今年もお世話になりました。



ウエイン、セクシーに吐息す!
2006.4.23   セクシー・ダイナマイト・ジャズ・オーケストラ

<新大久保Space Do>
セクシー・ダイナマイト・ジャズ・オーケストラ
(以下SDJO)というパンチのきいた名前を持つ社
会人ビッグバンドと共演です。

会場は新大久保DAC「Space Do」。コンセプトは

  Spicy & Sexy

ピリッと辛くて、香り高く、そしてセクシーなコ
ンサートにしようという、シャレた企画です。

SDJOは、もともと文化女子大学OGが中心となって
結成したバンド。現在は男性メンバー(セクシー
な人に限るかどうかは不明)も多数在籍していま
す。「セクシー」というキーワードを中心に音楽
を作りながら、個々のメンバーがダイナマイトに
なっていこうという趣旨、かな?

第1部
Jeannine(SDJOのみ)
It Only Happens Everytime(SDJOのみ)
Duke Ellington's Sound of Love(SDJOのみ)
ここでウエイン登場。
Waltz of The Flowers
When You're Smiling
I Hear A Rhapsody

第2部
Nika's Dream(SDJOのみ)
Moonlight Serenade(SDJOのみ)
Seaside Session(SDJOのみ)
ここでウエイン登場。
Darn That Dream
Beauty And The Beast
Rhythm Method
Shiny Stockings(アンコール)

SDJOがゲストを迎えるコンサートは、昨年のアン
ディ・マーティンに続いて二回目です。ウエイン
の鋭く切り裂くようなハイノートに、聴衆もバン
ドメンバーもしばし呆然。トランペットってこう
いう音がするのね、という発見をしたような気分
になります。

松木、藤井、バージロンの三人のトランペットを
フィーチャーした Rhythm Method とShiny
Stockings でライブは最高潮を迎えます。まさに、
トランペット・パラダイス。天上のジャズ世界で
す。

アマチュアバンドによく見られる傾向ですが、技
術指向のバンドでもお楽しみ指向のバンドでも、
しばしば演奏者の自己満足に陥りがちです。自分
たちが楽しむことがメインとなる。

その点、SDJOというバンドには、聴衆とコミュニ
ケーションしようという意志を感じます。客に媚
びるというのではなく、語りかける。そんな暖か
さです。

そこへウエインが加わる。優しさや暖かさに、力
強さ、大きさ、鋭さが加わります。SDJO という料
理にウエインというスパイスが入り、文字どおり
「Spicy & Sexy」が実現したわけです。ああ、美
味なり!

新大久保駅前の「鳥良」で打ち上げ。トランペッ
ト・セクションを中心に、ウエインを囲んで話に
花咲く宴です。



ウエイン、巨頭競演に燃える!
2006.4.24   エリック・ミヤシロ・ビッグバンド

<六本木スイートベイジル>
現在、日本でもっとも人気の高いビッグバンドの
ひとつ、エリックミヤシロ&EMビッグバンドと
ウエイン・バージロンが共演するという、夢のよ
うなギグです。

チケットは早々に売り切れ、本日開場前に60名が
キャンセル待ちに並ぶという反響。トランペット
吹きはもちろん、ビッグバンド関係者の間ではずっ
と話題になっていた公演です。

 エリックミヤシロ(tp)
 [rhy]岩瀬立飛(ds)、村上聖(b)、林正樹(pf/key)
 [tp] 西村浩二、木幡光邦、小林正弘、佐久間勲
 [tb] 中川英二郎、佐野聡、フレッド・シモンズ、
    松本治、山城純子 、
 [sax]鈴木明男、佐藤達哉、近藤和彦、黒葛野敦
    司、宮本大路

第一セット
 EMビッグバンドのみの演奏

第二セット
Friend Like Me
Waltz of The Flowers
Hospital Blues
High Clouds And A Good Chance of Wayne Tonight
Rhythm Method
(アンコール)
Pain for Wayne
Horn of Puente(エリックも参加)


文字どおり「ハイノート・パラダイス」。トラン
ペット好きには至福のライブでした。正確で、暖
かみがあり、しかも力強く、美しいウエインのス
ーパーハイノートに魅了されっぱなしです。


<お知らせ>
アメリカで開発されたブラス奏者のためのリップ
クリーム「CHOPSAVER」がこの夏から日本で発売さ
れるそうです。ウエインも推薦文を寄せています。
http://www.chopsaver.com/chopsaver_user_comments.htm

輸入元はセレクトインターナショナル。DACなど楽
器屋さんでも販売予定だそうです。お試しくださ
い♪
http://www.select-inter.com/


<曲名の由来>
「Pain for Wayne」は、ウエインの苦痛という意
味でペインとウエインが語呂合わせになっていま
す。

「High Clouds And A Good Chance of Wayne
Tonight」
は天気予報用語のもじりですね。High Clouds は
高曇り。Good chance of rain は「降水確率は高
いでしょう」で、レインとウエインをかけてあり
ます。つまり「今夜は高曇りでウエインが降る見
込みです」という感じ。

「Hospital Blues」は、トム・クービスが奥さん
(キャロルさん)のために書いた曲。その当時、
キャロルさんは関節炎で入退院を繰り返していた
とか。奥さんの快復を願って作った美しいバラー
ドです。



ウエイン、チェリーを味わう!
2006.4.25   柴崎さくらんぼ

<さくらんぼに歌う>
京王線柴崎駅前のかわいくてお洒落なライブハウ
ス「さくらんぼ」。マスターの岡田さんもミュー
ジシャンなので、ウエインの公演を快く引き受け
てくださいました。

夕方、ウエインは店内でジャズライフ誌の取材。
一時間以上にわたるインタビューで、生い立ちか
ら楽器仕様、奏法にいたるまで詳しく話しました。

続いて今日の共演バンドとのリハーサル。島津健
一p、山下弘治b、岡田佳大ds、片岡雄三tb、小池
修tsという強力なメンバー。

  余談:さくらんぼ名物のカレーライス。スパ
     イシーでおいしいんです。ウエインの
     口にも合ったようです♪
 
ウエインはコンボプレイが専門ではないので、三
管セクステット用のアレンジ譜を持参しました。
アレンジャーは、Gordon Goodwin や Tom Kubis
という大御所ですから、作品としても興味深いも
のでした。


第1セット
Sidewinder
Revenge of The Red Savina
Whispers
In A Sentimental Mood
TLC Blues

第2セット
Devil May Care(トリオのみ - 名曲!)
Paz Y Jazz
Seems to Be The On Going Thing
Kubis Shuffle
My One And Only Love
Maraba
(アンコール)
Walkin'


通常のスモールグループのセッションとは違って、
三管のアレンジをしっかり聞かせるスタイル。な
にしろミスター・リードトランペットのウエイン
がリーダーですから、すべて初見のオリジナル譜
面ですが、絶妙のアンサンブルでした。

共演した片岡雄三氏も「いやあ、こんないいライ
ブはひさしぶり」と絶賛。満員のお客さんも、ウ
エインの美しい音色、スイングする歌心、正確な
リズムに酔いしれておられたようです。
 

ウエインのプレイを聞いていて強く感じるのは
「基礎力」です。音色、リズム、タンギング、ダ
イナミクスなど、どれをとっても「ごまかし」が
ない。とにかくひたすら基本に忠実で、聞くもの
に安心感を与えます。

派手なハイノート・プレイヤーとして有名なウエ
インですが、意外にもというか当然というべきか、
生で接するサウンドは「シンプルでパワフルな機
能美」という印象です。ハイスペックな最新鋭の
パソコンみたいな感じ。強く、優しく、美しい。



ウエイン、神田に歌う!
2006.4.26   明治大学BSSO@Tokyo TUC

<知性の部>
神田Tokyo TUCで明治大学ビッグ・サウンズ・ジャ
ズ・オーケストラ(以下BSSO)とジョイント。今
日の共演曲を合わせてから、トランペット・セク
ションのクリニックです。

最初に、ジュニアも含めた全トランペット奏者か
ら質問というか自身の抱える課題をヒアリング。
「唇が疲れたときの対処法」「持久力をどうつけ
るか」「リードプレイで心がけること」「ふだん
の基礎練習」「ウォームアップ」「ソロでのフレ
ーズの歌い方」「早朝や体調の悪いときの対処法」
「ハイノートでの力の抜き方」「音をまっすぐに
出す方法」「太く大きな音の出し方」などの質問
がありました。

これらの質問を伝えて、時間の許す限りウエイン
に語ってもらいました。以下簡単に整理しますと…

●疲れを翌朝に持ち越さないために、演奏後、楽
 器をケースにしまう前に、かならず「ウォーム
 ダウン」する習慣をつける。ペダル〜ダブルペ
 ダルの音域まで降りていき、唇に血行を取り戻
 す。
●暇さえあればフラター(唇のブルブルのこと。
 バズとは異なる)をする。
●口を横に引く「smile style」のアンブシュア
 は、唇を傷めやすいので要注意。ウエインは
 「pucker style」と呼ぶアンブシュアで、唇を
 前へ突き出す。高い音域へ行くほど唇が前へ出
 ることで、唇自身がクッションのような役割を
 果たします。この方法を知ってから「人生が変
 わった」とか。
●耐久力をつけるためには「100%の力で吹かない」
 ことが必要。それは、車にたとえるとエンジン
 のカラぶかしのようなもので、燃料ばかり使っ
 て何の効果も得られない。コントロールのきい
 た80%の力で吹くことで、音質もよくなり音量
 も出る。
■ひとつの練習から次の練習へ移るときに、マウ
 スピースを口から離さないで、鼻から息を吸う
 練習。これによって「勝手気ままに休めない状
 況」つまり本番に似た状況を練習の時にも再現
 する。そうやって徐々に耐久力をつけていく。
●音域を広げるには、たとえばリップスラーでス
 ケールを吹いて、自分が行ける最高音をヒット
 したらその前後の音を何度か往復してから下降
 する練習をする。ドミソドと上昇して、すぐに
 ソミドと下降する代わりに、ドミソドと上昇し
 たら、「ド(下降)ソ (上昇)ド(下降)ソ
 (上昇)ド」と、最高音あたりに留まる。その
 うえで、ソミドと下降してくる。
●「間違えないで吹く」ことを考えると、そこに
 リスナーが不在となる。そうではなくて「いか
 に音楽的に吹くか」「客席へどのように音を届
 けるか」を考えること。音をはずさないことよ
 りも、音楽を届けることに集中しよう。
●先述の通り、肉体的には80%で吹くけれども、
 音楽的には100%で吹くようにつとめる。
●朝一番には、マウスピースを付け、チューニン
 グスライドを抜いた状態の楽器を持ち、これに
 向かって非常にソフトなバズをする。マウスピ
 ースだけのバズィングは、実際の演奏とはアン
 ブシュアが変わるので、悪い癖がつく可能性が
 ある。しかしマウスピースからリードパイプま
 で吹き込むバズィングをソフトにやることで、
 リラックスしたよい状態を作ることができる。

このあたりで時間がきてしまったので、続きは宴
会で質疑応答しようということになりました。

<野性の部>
5:30開場、6:00開演です。Tokyo TUCはフルハウス。

第1セット:BSSOレギュラーバンド
第2セット:BSSOジュニアバンド
第3セット:BSSOレギュラー+ウエイン

Take The A Train
Who Can I Turn To ?
Waltz of The Flowers
Hospital Blues
Basie !
(アンコール)
A Night in Tunisia
One O'clock Jump


クリニックの知性的なムードとは打って変わって、
ウエインのハイノートが暴れまわります。猛スピ
ードの音が空気を切り裂く。小刻みな激しいシェ
イクが脳を揺さぶる。これぞハイノート、これぞ
トランペット。聞くもの一人ひとりの心をジャブ
ジャブと洗濯してくれるような気持ちよさです。


打ち上げは神田駅前の「土間土間」で。興奮のラ
イブを終えたBSSOとウエインは、飲みながらトラ
ンペット談義。さらに親交を深め合ったのでした。



ウエイン、虎の門に吠える!
2006.4.27   早稲田大学HSO@SOMEDAY


<平日昼のライブ>
虎の門のSOMEDAYで、早稲田大学ハイソサエティ・
オーケストラと共演。先頃、創部50周年を迎えた
伝統バンドです。


第一部
 ハイソ単独セット。

第二部
 Friend Like Me
 Caught in The Moment
 Hospital Blues
 Waltz of The Flowers
 (アンコール)
 Pain for Wayne


平日昼間のライブにもかかわらず、たくさんのお
客さんがお越しくださいました。

ウエインは、ハイソのタイトなアンサンブルがこ
とのほか気に入ったようです。特に、抑制のきい
たサックス・セクションを褒めちぎっていました。

たとえば、サックスがトリオとコンボ演奏するこ
とを想像します。そのときのサックスの音量と、
ビッグバンドでリードアルトを吹くときの音量は、
基本的に同じにしたほうがよい、とウエインはい
います。ダイナミクスはバンド全体でつける。そ
のことがこのバンドはよくできている、とのこと。

昨日のBSSO、そして本日のHSOと、二日続けて優秀
なバンドと共演できたことに、ウエインはごきげ
んでした。

そして、ウエイン自身の演奏もまた、華やかで艶
のあるものでした。ハイノートはぐさぐさと突き
刺さり、なめらかでパワフルなシェイクが暴れま
わる。

<さくら水産でトランペット談義>
打ち上げは、SOMEDAY向かいのさくら水産で。トラ
ンペットやトロンボーン奏者がウエインを囲み、
音楽談義に花が咲きました。


ここで、ウエインの奏法について整理しておきま
しょう。1999年の来日公演をまとめたレポート
「つきささるハイノートの秘密」から要点を抜粋
します。
http://www.wpjapan.com/mtarchives/000128.html


●高い音ほど口を突き出す
 「唇はクッションだ」、ウエインは言う。ハイ
 ノートを出すときに唇を横に引くと、マウスピ
 ースと前歯の間の肉が薄くなってしまい、結果
 として唇を痛めやすい。だから、音域が高くな
 ればなるほど、口を前へ突き出すつもりで吹く。
 唇をクッションとして利用し、それによって唇
 をみずから保護するのが、ウエインのハイノー
 ト奏法だ。

●アパチュアは閉じない
 アパチュア(上唇と下唇のすき間)を平たい形
 にしないで、なるべく楕円形になるようこころ
 がける。ウエインのハイノートが、「蚊の鳴く
 ような」か細い音ではなく、脳天につきささる
 ような気持ちよさなのは、この楕円状のアパチュ
 アに秘密があるという。
 
 トランペットという楽器は、唇を振動させて、
 管でそれを増幅すると考えられてきたが、よい
 音はそういうメカニズムからは生まれない。美
 しい音色を持つトランペット奏者は、アパチュ
 アを大きく開け、息の流れを止めることなく、
 管楽器全体を振動させて音を作るのだ。

●息を半分捨てる練習
 管楽器を習うとき、「思いっきり息を吸いなさ
 い」、「たっぷりの息で吹くように」と教えら
 れる。しかし、ウエインはこの呼吸法がハイノ
 ートの弊害になっているという。

 「吸い込んだ息を半分吐き捨てて、それからハ
 イノートを吹いてごらん」。たしかに高い音を
 出すからといって、そんなに大量の息が必要な
 わけではない。むしろ、多くの空気を一気に送
 り出そうとすることは、体内の圧力を高め、め
 まいの原因ともなる。

 大切なのは息の量ではなく、そのスピードをど
 うコントロールするかだ。だから、吸った息を
 半分捨てて音を出す練習で、息の使い方、体の
 使い方をつかむことが重要なのだ。

●基本はミドルC 
 音域を広げる練習をする。基本となるのはミド
 ルC(チューニングで使う実音Bb)だ。このアン
 ブシュアをなるべくキープしたまま、上下両方
 向に音域を広げていく。高い音は高音用のアン
 ブシュア、低い音は低音用というのではなくて、
 いつでも「ミドルCのアンブシュア」で吹く練習
 をするのだ。

 リップスラーや跳躍のトレーニングを、すべて
 ミドルCのアンブシュアで行い、毎日少しずつ音
 域を広げていくことで、どんな曲にも対応でき
 る本物の音を身につける。

●きめ細かい観察
 「日々の練習をただの作業にしてはいけない」。
 たとえばウォームアップをする時も、たえず自
 分のベストコンディションと現在の状態を比較
 し、確認しながら練習する。漫然と音を鳴らし
 てはいけないのだ。

 ここで細かな観察能力が必要となる。つねに自
 分の音と体をチェックし、わずかな違いを発見
 しては修正していく、そういう緻密なトレーニ
 ングを積み重ねることが上達の秘訣だからだ。
 
●ベースの音を聞け
 バンド全体のサウンドをまとめるために、リー
 ドトランペットはベースを聞くべきだ。ウエイ
 ンは、ビッグバンドで演奏する時に、いつもベ
 ースのピッチに合わせて演奏する。バンドの中
 で最高音を吹いている自分と、最低音を受け持
 つベースが合っていれば、あとのメンバーがと
 ても演奏しやすくなるからだ。トロンボーンや
 サックスも、リード奏者がベースをよく聞いて、
 それに合わせた方がいいのは言うまでもない。

●初見の重要性
 初見で大切なのは、音を間違えないことではな
 く、音楽の流れを正しくつかむことだ。初見読
 みは音符読みのトレーニングではなく、「音楽」
 を大きな視点から理解するための練習と位置付
 けるべきなのだ。
 
 日本のアマチュアバンドは、ひとつの曲を集中
 的に練習することには慣れているが、それでは
 「音符」を体が覚えてしまうため、音符と音符
 の間につまった「音楽」を理解(=表現)でき
 ない場合がある。
 
 ウエインのようなスタジオ・ミュージシャンは、
 早く正確に譜面を読むことが、職業としての基
 礎技能である。しかし、初見読みに熟達するこ
 とによって得られるのは、音符の背後に隠れた、
 音楽そのもののメッセージなのだとウエインは
 言う。

●聞き合うこと
 「譜面から離れる練習をしなさい」、譜面の達
 人ウエインが、意外な言葉を口にした。譜面に
 没頭してはいけない、いつも演奏者同士で聞き
 合うことが大切だ。サイド(2番、3番、4番)を
 吹く人はリード(1番)を聞き、リードはベース
 を聞き、リズム隊はホーンセクションの動きや
 ボリュームを聞く。譜面から解放され、お互い
 の音を聞き合ってはじめて、音楽が生きたもの
 となる。

●自分が一番の先生
 クリティカル(critical)という言葉を、ウエ
 インはよく使う。直訳すれば「批判的」という
 意味だが、ネガティブなニュアンスではない。
 自分の演奏をクリティカルに聞く能力を身につ
 けよとは、先にもふれた通り、自分のプレイを
 細かく観察し、チェックしながら練習・演奏し
 なさいということだ。

 先生から教わるのもいい、教則本で学ぶのもい
 い、でも一番の先生は自分自身の中にいる。毎
 日の練習をクリティカルに行うことで、自分が
 自分にとって最高の教師となるのだ。



ウエイン、三鷹の森に憩う!
2006.4.28   国際基督教大学MMS

<渾身のクリニック>
国際基督教大学(ICU)のビッグバンド「モダン・
ミュージック・ソサェティ(MMS)」で、トラン
ペット・クリニックおよびバンド・ワークショッ
プ(いずれも無料公開)です。

MMSは日頃から外山昭彦氏(tp)の指導を受ける機
会に恵まれています。毎年この時期のクリニックも
8年連続で受講し、4年に1回のアメリカ公演を行な
うなど、積極的な情報収集につとめています。

楽器初心者で入部する人が多いにもかかわらず、
在学中にかなりのレベルまで上達する秘密は、こ
のようなバックアップ体制にあるでしょう。

セクション・クリニックは当初一時間の予定でし
たが、ウエインの講義に熱が入って、40分ほど延
長。渾身の指導となりました。

内容は大部分が昨日と一昨日のレポートに整理し
たものと重複しますが、ほかに以下のような話が
聞けました。

●非常にソフトな音で吹く練習をして、アパチュ
 アのコントロール能力を高める。
●アパチュアと音量の関係を身体で覚える。
●「HO」という口で楽に息を吸う練習をする。
●胴体の下から息を満たしていく感じで吸い、胴
 体の上半分は極力リラックスさせる。吸い終わっ
 た時点で、ヘソを少し内側へ凹ませる。これに
 よって胴体上部の脱力を促す。
●吹奏するときは下腹部(へそ下)の筋肉を使う
 のではなく、みぞおちあたりの筋肉で息を支え
 る。
●ウォーミングアップで「いつもと同じ状態」に
 なるのを確認する。調子の善し悪しは誰にでも
 あるが、その幅をなるべく減らすようくふうす
 る。
●ベンディング・アルペジオをソフトに演奏して、
 音の濁りを取り去り、唇の反応をスムーズにす
 る。
●耐久力をつけるためには、音域拡大の練習を、
 自分の練習の最後にする習慣をつける。
●マウスピースや楽器の選び方は「実用的である
 こと」を最優先する。有名人が使っているモデ
 ルや、極端に大きいもの、小さいもの、重いも
 の、高価なものなどは避けたほうがよい。あく
 までも自分に合ったものを探すように。
●チューナーに頼り過ぎないこと。自分の音を
 「見る」のではなく「聴く」べし。チューナー
 は確認のために使う。自分の耳を甘やかさない
 こと。
●セクションでの演奏は、自分の役割を正しく認
 識すること。セカンドを吹くときに、リードよ
 り目立とうとか大きく吹こうとしない。リード
 が楽に演奏できるようにすることがサイドの仕
 事。それができれば、音楽的にも内容がよくな
 るし、次の仕事にもつながる。


つづいて、バンド・ワークショップ。用意したの
は以下の3曲です。

1.Cute
2.Magic Flea
3.Waltz of The Flowers

それぞれの曲について、フレージングやダイナミ
クスについてのアドバイスを与えました。特にア
ーティキュレーションについて細かく注文をつけ
ます。

通し演奏ではウエインがゲスト・プレイヤーとし
て参加。Magic Flea ではリードを、ほかの2曲で
はソロイストとして演奏しました。

熱い指導を受け興奮さめやらぬまま、近所の「ひ
げ」という居酒屋へ。トランペット・セクション
を中心にウエインを囲み、賑やかに、楽しく、三
鷹の森の夜はふけていきました。



ウエイン、静岡につきささる!
2006.4.29   スイング・ハード・オーケストラ

<ユーフォニアの夜>
静岡公演です。しずぎんホール「ユーフォニア」
という素敵なホールでスイング・ハード・オーケ
ストラと共演。スイング・ハードとは1999年にも
共演していますので、7年ぶりの再会です。

スイング・ハードのバンマスは伊久美さんという
禅宗のお坊さんです。毎回コンサートの直前には、
楽屋にメンバーを集めて、ありがたい法話をして
からステージに臨みます。今日の説法は「歯の医
師の物語」。心にしみいる深い話でみんな集中力
を高め、いよいよ本番です。


第1部
Just Friends(スイングハードのみ)
Nika's Dream(スイングハードのみ)
Friend Like Me
High Clouds And A Good Chance of Wayne Tonight
Hospital Blues(Hidemi に捧ぐ)
Rhythm Method

第2部
Sugar(スイングハードのみ)
Spain(スイングハードのみ)
St Louis Blues
Waltz of The Flowers
Caught in The Moment
Pain for Wayne
(アンコール)
Rocky


ユーフォニアに、ウエインの美麗なハイノートが
朗々と響きます。その音色は天女のように美しく、
たけり狂う龍のように力強い。そして軽やかで正
確なタンギング。音を聞くだけで至福のトランペッ
トです。

当然ながら、お客さんからはアンコールの嵐。ロッ
キーのテーマで華やかに終わったあとも、拍手が
鳴りやまず、二回のカーテンコールに応えました。

CDを購入した方々がサインを求めて楽屋に並んで
おられるようすを見ても、みな上気して顔が輝い
ている。信じられない音を聞いたという表情です。

打ち上げは静岡駅前の「魚彩」という居酒屋。お
互いの健闘を称え、飲み、食べ、語り、旧交を暖
めました。

スイング・ハードの課題は何かという質問に対し
て、ウエインは「ダイナミクスをはっきりつける
とさらによくなる」とアドバイス。全体に音量が
大きいので、小さなボリュームで演奏できるよう
練習してみては、とのこと。

例によってスイングハード流「正調・三三七拍子」
で打ち上げをしめくくりしました。シャンシャン
シャンシャンシャンシャンシャンシャンシャンシャ
ンシャンシャンシャンと、休符なしで手を打ちな
らして。



ウエイン、名古屋で共鳴す!
2006.4.30   レア・サウンズ・ジャズ・オーケストラ

<しゃぶしゃぶに舌鼓>
ウエインはしゃぶしゃぶを食べたことがありませ
ん。東京で知人からしゃぶしゃぶの話を聞いてか
ら、頭の中はしゃぶしゃぶで一杯です。

時々、遠い目をして「しゃぶしゃぶ」とつぶやく
可哀想なウエイン。ツアーマネージャーの私とし
ては、なるべく早い機会にしゃぶしゃぶをセッティ
ングしなければなりません。

そのチャンスは今日やってきました。静岡から名
古屋へ新幹線で移動し、ホテルへチェックインす
る前、ちょうどお昼に空き時間ができたのです。
名古屋駅前の木曽路へ行って「しゃぶしゃぶラン
チ」をいただきました。

ウエインの反応は、文字どおり「息を飲むような」
感激。恋い焦がれていたしゃぶしゃぶを口にした
瞬間、おお、なんてこったという表情で、動作が
固まってしまいました。幸福、悦楽、絶頂、至高。
そんな気分ですかね☆


<名古屋市芸術創造センター>
名古屋の社会人ビッグバンド「レア・サウンズ・
ジャズ・オーケストラ」。代表の西川政夫さんは
2001年春から、闘病生活を続けておられます。入
退院を繰り返しつつ、バンドリーダーとして指示
を出す日々です。

しかし確実に健康を取り戻されています。今年は
会場へお越しになって、コンサートを鑑賞してく
ださいました。とっても嬉しいことです♪ ウエ
インは Hospital Blues を西川さんに捧げて演奏
しました。

第1部(レアサウンズのみの演奏)
Just Friends
Corner Pocket
Miss Ella
Don't Get Arond Much Anymore
Donna Lee

第2部(ウエインとの共演)
Take The A Train
Waltz of The Flowers
Beauty ANd The Beast
Hospital Blues(西川さんに捧げる)
Caught in The Moment
Friend Like Me
(アンコール)
A NIght in Tunisia
Preacher


静岡、名古屋などへは、ウエインのCDをあらかじ
め送ってありました。例年の実績から枚数を想定
して送ったのですけれども、きのうの静岡も今日
の名古屋も早々と完売。予想以上のペースで売れ
ているため、CDが足りなくなってきました。

ウエインとレア・サウンズの共演会場は、名古屋
市芸術創造センターのホール。去年からコンダク
ターに就任された斉藤貢司氏(懲役もとい在籍31
年。創設メンバーのお一人)のコンマスぶりも板
についてきました。今年のレアはいつにもまして
アンサンブルがタイトで、猛特訓のあとがしのば
れます。ウエインの切り裂くようなハイノートも
絶好調です。

打ち上げは、なつかしさ一杯の「昭和食堂」。レ
トロなムードの店内で、レア・サウンズのワイル
ド宴会が始まります。刺身、手羽先、ミニステー
キ、海鮮サラダ、ひつまぶしなど、ご馳走をいた
だきながら、今日の良き日を胸に刻みます。

コンサート副実行委員長の新美さんは、昨秋リッ
チー・コールから「デビル」の尊称を賜りました。
今宵も命名の由来となった「魔界の高音波」を轟
かせながら、場を盛り上げておられました。演奏
ではウエインの、宴会ではデビルのハイノートが
共鳴したのでした。

レア・サウンズの宴会は、一本じめならぬ「イッ
ピョンじめ」でお開きです。手を打つかわりに、
みんなでピョンと飛び上がります。よぉ〜お、
ピョン!



ウエイン、西へ向かう!
2006.5.1   移動日(リハーサル)

<鉄人の証明>
レア・サウンズの事務局長、井上洋介さん(いい
名前だ)の車で(いい車だ)、ホテルから名古屋
駅まで送っていただきました(いい人だ)。井上
さん、ありがとうございました(あ、もちろんト
ランペットも上手。ものすごいハイノートヒッタ
ーです)♪

大阪のホテルへ着いて、お昼を食べることにしま
した。何を食べようかとウエインに尋ねると、

「しゃぶしゃぶ」

の一言。即座に却下して、インド料理屋へ入り、
タンドーリチキンやカレーのランチ。これまた美
味でした!

食後のコーヒーを飲みながら話していると、ウエ
インがすごいことをいいました。「今回のツアー
はスケジュールがキツいので、口のまわりの筋肉
が強くなった気がする」ですって。連日のハード
なギグで疲れが出るかと思いきや、どうやら逆の
ようです。恐るべしウエイン・バージロン!

<違いのわかる男に>
午後はしばしフリータイム。

夕食は、ウエインのもうひとつの懸案である「お
好み焼き」。広島風と大阪風があることを知人か
ら聞いたウエインは、その違いを体験してみたい
のです。

時々、遠くを見つめて「お好み焼き」とつぶやく
ウエイン。その寂しげな横顔。ツアーマネージャ
ーの私としては、なるべく早い機会にお好み焼き
をセッティングしなければなりません。

そこで、梅田三番街にある「道頓堀ぼてぢゅう」
に向かい、広島風と大阪風の両方を注文。どちら
もウエインの口に合ったようで、大満足の夜でし
た。


<リハーサル>
今宵はギグがなく、グローバル・ジャズ・オーケ
ストラとのリハーサルだけ。場所は、スタジオTO
DOです。
http://www.ks-todo.com/TODO/space_Live_Sch.htm

グローバルは日本を代表する社会人ビッグバンド
のひとつ。現在のリーダー野々村明氏がこのバン
ドを率いてから28年になる老舗中の老舗です。

ロシアンリバー、モンタレー、IAJE(国際ジャズ
教育協会)など、海外のジャズフェスティバルへ
の出演にも積極的。また、内外の著名アーティス
トと共演やCD制作もたくさん経験しておられます。
ウエインとは、7年前と5年前の2回共演していま
す。明日の本番に備えて、合わせのリハーサルを
しました。



ウエイン、大阪で大いに語る!
2006.5.2   グローバル・ジャズ・オーケストラ

<トランペット・クリニック>
昨夜リハーサルをしたスタジオTO DOを使って、
今日はトランペット・クリニックです。
http://www.ks-todo.com/TODO/space_Live_Sch.htm

20数名の受講生を前に、ウエインは2時間20分にわ
たって熱弁をふるいました。

●生い立ち
●ウォームアップ
●呼吸
●アンブシュア
●アパチュア
●耐久力

<ロイヤルホースにて>
夕方からは、梅田のライブハウス「ロイヤルホー
ス」で、グローバル・ジャズ・オーケストラと共
演です。

1st Set
On Green Dolphin Street
Ayo Nene
A Little Waltz
Blues for Methe
ここでウエイン登場!
Rhythm Method
High Clouds And A Good Chance of Wayne Tonight
Hospital Blues
Horn of Puente

2nd Set
Home Ground
Little Step to Peace
たび
ここでウエイン登場!
Waltz of The Flowers
Caught in The Moment
Pain for Wayne
Friend Like Me
(アンコール)
Just Friends


会場はフルハウス。歯切れのよいタンギングが小
気味よくリズムを刻む。張りのあるハイノートが
響く。熱気にあふれたギグとなりました。



ウエイン、ファニーな奴らと集う!
2006.5.3   ファニー・フェローズ・ジャズ・オーケストラ

<ふたたび多摩の地へ>
朝7:30にホテルをチェックアウト。伊丹空港から
東京へ。羽田空港には石井真さんのお父さんが迎
えに出てくださいました。石井真さんはファニー・
フェローズのトランペット奏者で、今回のコンサ
ートの実行委員長でもあります。

まずは多摩のホテルへチェックインしてひと休み。
夕方からファニー・フェローズ・ジャズ・オーケ
ストラとのリハーサルにのぞみました。場所は、
聖跡桜ヶ丘駅前の公民館「ヴィータホール」。収
容人員が250名ほどの素敵な会場です。

ファニー・フェローズが本企画に参加してくださ
るのは、ジョージ・グラハム(2001)、ボブ・シェ
パード(2002)に続いて三回目。ただ、石井さん
一家は、1999年のウエイン来日のときにホームパ
ーティーへお招きくださいましたので、ウエイン
とは旧知の仲です。


第一部
Let's Dance(ファニーのみ)
Begin The Beguine(ファニーのみ)
Monnlight Serenade(ファニーのみ)
Fire Dance(ファニーのみ)
April in Paris(ファニーのみ)
St Louis Blues
Beauty And The Beast

第二部
Strike Up The Band(ファニーのみ)
All of Me(ファニーのみ)
Obatala(ファニーのみ)
Friend Like Me
Caught in The Moment
Hospital Blues
Waltz of The Flowers
アンコール
Pain for Wayne


ほとんど生音に近いコンサートなので、自然なサ
ウンドです。ウエインの流麗で強烈なハイノート、
ツブの揃ったタンギングを心ゆくまで堪能するこ
とができます。

お客さまのアンケートを見ると、Beauty And The
Beast と Friend Like Me の人気が高い。やはり
ディズニー映画の力は大きいですね。

会場にはトランペット奏者の横山均さん、エリッ
ク・ミヤシロさん、トロンボーン奏者の会田芳之
さん、フレッド・シモンズさんらもお越しになっ
ていました。


打ち上げは、今回も石井家のホームパーティー。
石井さんのお母さんの手料理に舌鼓を打ちます。
おいしくて、アットホームで、楽しい宴会です。
7年ぶりに訪れた石井家でウエインもくつろいだ
様子でした。石井さん今年もありがとうございま
した!



ウエイン、広島に輝く!
2006.5.4   ハート・ブレイク・ジャズ・オーケストラ


<ウエイン絶唱>
2006年ゴールデン・ジャズ・ウィークスの広島公
演は、昨年のアンディ・マーティンに続いて二回
目のジョイントとなる、廣瀬豊彦&ハート・ブレ
イク・ジャズ・オーケストラとの共演です。

「ハート・ブレイク」というメランコリックな名
前は、本番で何が起こるかわからなくてドキドキ
するということからつけられたそうです。

広島市民球場や原爆ドームを目の前に臨む、広島
ゲバントホールが会場です。弦楽四重奏などが似
合いそうな素敵なホールです。

広島フラワーフェスティバルの最中にコンサート
を開催したにもかかわらず、300席のチケットは
完売。フルハウスです。広島でもウエインの人気
はすごい!


第1部
Strike Up The Band(ハート・ブレイクのみ)
Gospel John(ハート・ブレイクのみ)
Waltz of The Flowers
Beauty And The Beast
Macarena
Who Me
Friend Like Me

第2部
大都会パート2(ハート・ブレイクのみ)
The Look of Love(ハート・ブレイクのみ)
Someone to Watch Over Me(ハート・ブレイクのみ)
Blues in Hoss Flat(ハート・ブレイクのみ)
生オケコーナー「兄弟船」(ハート・ブレイクのみ)
Summertime(ハート・ブレイクのみ)
All of Me
It Don't Mean A Thing
Nigh And Day
(アンコール)
Take The A Train


ショウマンシップあふれる演出、ヴォーカル三佳
人(かよこ、ひさみ、ゆき)によるムーディーな
司会、そしてウエインの切り裂くハイノート。あ
たたかくて、親しみやすくて、しかも高度なライ
ブでした。CDもあっという間に完売です。ありが
とうございました。


<ウエイン極楽>
嬉しい楽しい愉快な打ち上げです。瀬戸内の魚、
そしてわざわざ廣瀬さんが越乃寒梅を用意してく
ださいました。ありがとうございました。おいし
かった!

宴を盛り上げるのは、地元のゴスペル・コーラス
とハート・ブレイクの歌姫、因幡由紀嬢のヴォー
カルです。因幡嬢は、昨年から格段の進歩。まず
立ち方が違います。少し専門的な話になりますが、
去年は右肩に力みがあったのですが、今年は両肩
がストンと脱力できていてお見事。話をうかがっ
てみると、バレエを始められたとか。効果が顕著
に出たようです。

リーダーの廣瀬さんによれば、今日は「人生で最
良の日」だそうです。「本物の」トランペットを
聞いた。そんな印象だとか。ウエインもバンドメ
ンバーと語らい、飲み、食べ、至福の時間を過ご
しています。「日本大好き」という気持ちで一杯
です。

さあ、15日間におよんだウエインの日本ツアーも
いよいよ大詰め。残すところあと一公演。明日は
東京です☆



ウエイン、赤坂に弾む!
2006.5.5   グルーヴィー・エンカウンター Groovy.jpg ※グルーヴィーのユニークなポスター


<若さがはじける>
ウエイン・バージロン日本ツアーの最終公演は、
赤坂のライブハウスB Flatを会場に、グルヴィー・
エンカウンター(以下GE)との共演です。

GEは高校生を中心とした有志によるバンドで、ブ
ラスエデュケーター杉山正(すぎやま・まさし)
氏が指導しておられます。
http://b-connection.jmfi.com/

今回のウエインのツアーでは、いろんなバンドと
共演しました。シニアバンド、大学生、社会人、
プロのビッグバンド、プロのコンボ、セミプロバ
ンドなどなど。GEは最年少の共演相手です。

なにしろ若い。発想が自由。エネルギーがあふれ
る。感性がみずみずしい。まばゆいばかりの笑顔
と若さの勢いに圧倒されてしまいます。


第一部
Ya Gotta Try Harder(GEのみ)
Who Can I Turn to ?(GEのみ)
High Maintenance(GEのみ)
There's The Rub(GEのみ)
ここでウエインが加わる
Waltz of The Flowers
Friend Like Me

第二部
Count Bubba(GEのみ)
I Remember(GEのみ)
Mama Llama Samba(GEのみ)
Quintessence(GEのみ)
ここでウエインが加わる
Rhythm Method
Hospital Blues
Pain for Wayne
アンコール
Beauty And The Beast


<本物に触れる喜び>
今回のウエイン・バージロンのツアーを通じて強
く感じたのは、彼の演奏が「本物」であるという
こと。基本が徹底している。正確なリズム、正し
い音程、美しい音色、出すべき音が、出すべき場
所で、音量で、歌い方で、出せる。それが安定し
て毎日できる。

ともすればハイノートを売りにした場合、びゅう
びゅう鳴らすだけの見せ物的な公演になってしま
いがちです。ウエインの場合、確かな基本に支え
られた音楽性とエンタテイメント性が、プロ・ア
マ問わずトランペット奏者を魅了するばかりか、
一般聴衆にも広くアピールします。

まさに「本物」に触れた喜びです。

■参考資料
ウエインがリードトランペットをつとめる、
ゴードン・グッドウィンのビッグバンド動画。
カッコイイです〜!!

ウエインのフィーチャー曲もあります。
去年来日したアンディ・マーティンの姿も
見られます♪

GORDON GOODWIN'S BIG PHAT BAND
at the 2005 Frank Mantooth Jazz Festival
http://ntjazz.com/Jazz_Festival/2005/fest05archives.htm

今回もたくさんの方々のお世話になりました。共
演バンドのみなさん、ライブハウスやホールの関
係者、ステージ、サウンド、ライティングなどス
タッフのみなさん、コンサートへ足を運んでくだ
さったお客さま、CDを購入してっくださった方々、
そしてmixiを通じて応援メッセージをお寄せいた
だいたみなさん、本当にお世話になりました。あ
りがとうございました☆

了。

投稿者 kurosaka : 2006年05月10日