タンギングの魔術師!アンディ・マーティン日本公演
2005.4.21〜5.5
2005.4.21 関西空港到着
<アンディ上陸!>
ワールド・プロジェクト・ジャパンでは、毎年ゴールデ
ンウィークにロサンゼルスからアーティストを招聘し、
全国各地のビッグバンドと共演するジャズ教育プログラ
ムを主催しています(GOLDEN JAZZ WEEKS 企画)。
1.ボビー・シュー tp 1995
2.ビル・ワトラス tb 1997
3.ボビー・シュー tp 1998
4.ウエイン・バージロン tp 1999
5.ブルース・ポールソン tb 2000
6.ジョージ・グラハム tp 2001
7.ボブ・シェパード ts 2002
8.サル・クラキオーロ tp 2003
9.フスト・アルマリオ as 2004
10回目となる今年は、トロンボーン奏者アンディ・マー
ティン。父はトランペットを演奏し、二人の兄弟はプロ
奏者という音楽家一家に育つ。18歳の頃には、アンディ
はすでにトップアーティストとして活躍。今日では、最
高レベルのジャズ・ソロイストとして広く知られると同
時に、ロサンゼルス地区ではもっとも人気のあるスタジ
オ・ミュージシャンでもあります。
<関西空港へ到着>
ロサンゼルスからの飛行機は、21日午後6:00頃に関西空
港へ到着しました。アンディとは、1999年夏にボビー・
シューのラテンバンド「サルサ・カリエンテ」で日本ツ
アーをともにして以来ですから、約6年ぶりの再会です。
6:00 関西空港到着
7:00 バスで梅田へ向かう
8:00 ホテルへチェックイン
9:00 グローバルJOとリハーサル開始
11:00 リハ終了。夕食。
12:00 就寝。
と、到着初日からハードなスケジュールをこなしました。
明日から二日間、大阪の名門社会人バンド「グローバル・
ジャズ・オーケストラ」と共演です。いよいよ二週間に
およぶアンディ・マーティン日本公演が幕を開けます。
お楽しみに!
2005.4.22 大阪ロイヤルホース
<アンディ炸裂!>
大阪キタのライブハウス「ロイヤルホース」で、アンディ
はグローバル・ジャズ・オーケストラと共演です。
グローバルは日本を代表する社会人ビッグバンドのひと
つ。現在のリーダー野々村明氏がこのバンドを率いてか
ら27年になる老舗中の老舗です。
ロシアンリバー、モンタレー、IAJE(国際ジャズ教育協
会)など、海外のジャズフェスティバルへの出演にも積
極的。また、内外の著名アーティストと共演やCD制作も
たくさん経験しておられます。
1st Set
A Love Letter(枡田咲子オリジナル)
たび(枡田咲子オリジナル)
A Little Waltz(枡田咲子オリジナル)
Walk in the Woods(枡田咲子オリジナル)
ここでアンディ登場!
Just Friends
I Thought About Ewe
Imagine What A Change Will Do
Fahn And Andy
2nd Set
It Could Happen to You
A Long Time Ago
Oye Como Va
El Cabolrojend
ここでアンディ登場!
Dearly Beloved
So Close And Yet So Far
Everything You Is
Caravan
(アンコール)Sentimental Over You
アンディの華麗なソロが炸裂しました。次々に繰り出さ
れる流れるようなフレーズ。
少し技術的な話ですが、シングルタンギングとナチュラ
ル・ブレイクしか使っていないそうです。ダブルもドゥ
ードゥルも使わずに、速いフレーズを連続。
キレのよい音列が、暖かい音色で、しかも迫力を持って
押し寄せる。トロンボーンってこんな楽器だったんだと、
新しい発見のあった夜でした。
2005.4.23 伊丹ステージ
<アンディ浮遊!>
関西のことを私は「CD砂漠」と呼んでいます。毎年アー
ティストとともにこの地を訪れ、CDを販売していますが
ほとんど売れない。振り込め詐欺の被害が全国一少ない
土地柄だけあって、お金の使い道にシビアなのでしょう。
ところが昨夜は違いました。アンディのライブを聴いた
お客さんが、次々にCDをお買い上げになったのです。私
はもとよりグローバルのリーダー野々村さんも、これに
は驚いておられました。
銀座山野楽器の売場でも、アンディのCDをかけながら販
売すると売れ行きが伸びるそうです(某CD流通業者さん
からうかがった話)。それほどにアンディの音色は説得
力があるということでしょう。
さて、今日のアンディは兵庫県伊丹駅前のライブハウス
「STAGE」で、グローバル・ジャズ・オーケストラと共演
です。お店の前には開場前から列ができています。
1st Set
It Could Happen to You
A Long Time Ago
A Little Waltz(枡田咲子オリジナル)
たび(枡田咲子オリジナル)
ここでアンディ登場!
Just Friends
I Thought About Ewe
Imagine What A Change Will Do
Fahn And Andy
2nd Set
El Cabolrojend
Oye Como Va
A Love Letter(枡田咲子オリジナル)
Walk in the Woods(枡田咲子オリジナル)
ここでアンディ登場!
Dearly Beloved
So Close And Yet So Far
Everything You Is
Caravan
(アンコール)Sentimental Over You
今宵もアンディのソロは冴えわたっています。雲の上を
ピョンピョン飛び歩くように、美しいソロが軽快にあふ
れ出してきます。若い頃クリフォード・ブラウン(tp)
やジョン・コルトレーン(ts)のソロをたくさんコピー
したそうですが、とどまるところを知らぬフレーズの泉
は、そんな基礎に支えられているのでしょう。
バーミヤン(中華料理屋)で打ち上げて、関西公演を楽
しく締めくくりました。
2005.4.24 八王子シネマクラブ
<アンディ躍動!>
今日のアンディは、タマ・ドリーム・ジャズ・オーケス
トラと共演。平均年齢約60歳、最高齢の一ノ瀬浜十郎さ
ん(as)は83歳という、まさに「夢」のようなシニア・
マチュア・バンドです。
熟年よ、強く、お洒落に、カッコ良く!!
お年寄りに夢を、若者に喝を、地域に活性化を
をモットーに掲げ、気仙沼高校同窓会、ひのアートフェ
スティバル、多摩市長寿を祝う会、横濱ジャズプロムナ
ードなど、多くのイベントに出演。今や年に十数回の演
奏をこなすスーパー・バンドに成長しました。
メンバーには元ミュージシャン、船員、エンジニア、レ
コード収集家、経営コンサルタント、建築士、政治家な
ど、さまざまな経歴の方がおられます。
会場となるのは八王子シネマクラブというライブハウス。
西部開拓時代の酒場を思わせる、ウッディでワイルドな
雰囲気のお店です。食事付き10,000円で100名限定のディ
ナーショウです。満員の店内には、演奏を心から楽しむ
お客さんの熱気があふれています。
第1部
- タマ・ドリーム・ジャズ・オーケストラのみ
第2部
- タマ・ドリーム・ジャズ・オーケストラ
- BREEZE(混声ヴォーカル・カルテット)
- アンディ.マーティン(トロンボーン)
1.Just Friends
2.Everything You Is
3.Fahn And Andy
以下3曲 BREEZE
4.The Late Lateshow(アンディも参加)
5.Stardust(コーラスのみ)
6.Crazy Rhythm(アンディも参加)
7.I Thought About Ewe
8.Flamingo
9.Sentimental Over You
(アンコール)
10.Just Like A River Flow = 川の流れのように
11.Moonlight Serenade
タマ・ドリームも結成から4年目に入り、音楽的にも演出
的にも円熟の域に入ってきました。アンディの難しい譜
面に立ち向かい、去年の3倍は練習したというメンバーも
おられました。
ゲストのBREEZEは素敵なコーラスグループ。Stardustの
ハーモニーは、客席に星屑がパアッとばらまかれたかの
ように、キラキラ輝く世界が広がりました。
もちろんアンディもパワー全開です。司会の佐藤バンマ
スがおっしゃていた通り、アンディのトロンボーンには
どこかにモーターが仕込んであるのではないかと思える
ほど、そのソロは駆動力に満ちています。速いフレーズ
が「ダクダクと」押し寄せる。お客さんがその流れにさ
らわれてしまうのも、あっという間でした。
タマ・ドリームのコンサートでは、毎年恒例になった美
空ひばりの「川の流れのように」。これまでボブ・シェ
パード(ts)、サル・クラキオーロ(tp)、フスト・ア
ルマリオ(as)など、いろんなミュージシャンがこのメ
ロディを奏でてきました。今年はトロンボーンです。
去年までの3回はホテルの宴会場での演奏でしたが、今年
は「西部のバー」のような雰囲気。アメリカを代表する
ジャズトロンボーン奏者が、このムードの中で演歌を吹
くという強烈なミスマッチが、非日常的な空間を創り出
していました。
2005.4.25 柴崎さくらんぼ
<アンディ沸騰!>
京王線柴崎駅前の小さくて素敵なライブハウス「さくら
んぼ」。マスターの岡田さんもトロンボーン奏者なので、
アンディの公演を快く引き受けてくださいました。
余談その1:アンディ爽健!
アンディは野球選手になろうか音楽家になろうか
迷ったほどのスポーツマン。ツアー中もエクササ
イズやウォーキングを行ない、体調管理に余念が
ありません。
夕方、アンディは加藤真弘さん(トロンボーン奏者)の
個人レッスンを行ないました。まずはウォームアップ法。
続いて「Confirmation」を題材に、インプロヴィゼーショ
ンの基礎練習です。テーマの中の気に入ったフレーズを
取り出し、それをすべてのキーに移調して吹くトレーニ
ング。一日に2〜3のフレーズを取り上げ、日ごとにテン
ポをあげて練習するのがミソだとか。
余談その2:アンディ堪能!
さくらんぼ名物のカレーライス。スパイシーでお
いしいんです。アンディの口にも合ったようで、
「Very good !」とご満悦。
続いて今日の共演バンドとのリハーサル。島津健一p、山
下弘治b、岡田佳大ds、片岡雄三tbとのセッションです。
会場はフルハウス状態で熱気に包まれています。
第1セット
Confirmation(トリオのみ)
A Beautiful Friendship
Softly As in A Morning Sunrise
Lover Man
Blue Monk
There Will Never Be Another You
第2セット
If I Should Lose You
Alone Together
Black Orpheus
Walkin'(会場の若手奏者も加わったセッション)
Donna Lee
「信じられない」「すごいものを見てしまった」「どれ
だけ練習すればああなれるんだろう」「楽しくて仕方な
い」などなど、お客さんからは感嘆の声が多く聞かれま
した。聴衆もトロンボーン奏者が多いせいか、アンディ
の超絶技巧に酔いしれた様子。
暖かい音色、途切れることなく続く連続パンチのような
フレーズ、スリリングな間合い。アンディが次々と繰り
出すソロにバンドは素早くレスポンスし、聴衆はうっと
り聞き惚れる。完全燃焼した濃厚なギグでした。
2005.4.26 神田 Tokyo TUC
<アンディ朗々!>
今日のアンディは、神田Tokyo TUCで明治大学ビッグ・サ
ウンズ・ジャズ・オーケストラ(以下BSSO)とジョイン
ト。まずは、トロンボーン・セクションのクリニックか
らです。
前半はジュニアメンバーも一緒にウォームアップの練習
をしました。機械的に吹くのではなく、音楽的で美しい
音色を作るためのトレーニングでもあることを忘れない
ように。集中力を高めながらやらないと、練習するたび
に悪い癖をつけてしまうので注意するようにとのこと。
そして後半は、レギュラーバンドが取り組んでいるセク
ション・フィーチャーの「Four Brothers」を指導しても
らいました。すべての八分音符を均等に吹くのではなく、
「飲む音(ghost note)」を入れ、高い音にアクセント
をつけ、音形に沿ってクレシェンドしたりしながら、ス
イング感を出すようにとのこと。
余談:アンディ舌鼓!
TUCの田中さんに夕食をご馳走になりました。近所
の天ぷら屋さんですが、これが超美味! 新鮮な素
材、暖かいもてなし、そして凛とした雰囲気。ア
ンディも絶賛で、日本の好感度がグーンとアップ
したかも。ご馳走さまでした。
5:30開場、6:00開演です。Tokyo TUCはフルハウス。
第1セット:BSSOレギュラーバンド
第2セット:BSSOジュニアバンド
第3セット:BSSOレギュラー+アンディ・マーティン
I'll Be Around
Everything You Is
(Everything Happens to Me)
I Thought about Ewe
Basie !
(アンコール)One O'clock Jump
「I'll Be Around」でアンディのソロが朗々とTUCに響き
渡ります。美しい! なんて甘くしかも力強い音色なんで
しょう。リズミックに小気味よく、けれどロマンティッ
クなソロです。満員のお客さんもアンディの技術に、そ
してそのロマンスの世界に引き込まれていきます。
打ち上げは近所の「魚民」で。今日のライブを聞きに来
てくれたフレッド・シモンズ、パット・ハラランという
二人のトロンボーン奏者も交えての宴です。熱いライブ
を終えたBSSOとアンディは、大いに語り、飲み、親交を
深めたのでした。
2005.4.27 国際基督教大学
<アンディ熱血!>
今日は国際基督教大学(以下ICU)のビッグバンド「モダ
ン・ミュージック・ソサェティ(以下MMS)」で、トロン
ボーン・クリニックおよびバンド・ワークショップです。
MMSは日頃から外山昭彦氏(tp)の指導を受ける機会に恵
まれています。毎年この時期のクリニックも7年連続で受
講し、4年に1回のアメリカ公演を行なうなど、積極的な
情報収集につとめています。
楽器初心者で入部する人が多いにもかかわらず、在学中
にかなりのレベルまで上達する秘密は、このようなバッ
クアップ体制にあるのかもしれません。
ちなみに、昨夏に開催された「山野ビッグバンド・ジャ
ズ・コンテスト」で、MMSは
1.特別賞(総合6位)
2.優秀ソリスト賞 土屋花生(ss、as)
3.マクドナルド i'm lovin' it 賞(日本マクドナル
ド社長の判断で選出。副賞はハンバーガー1年分)
の三タイトルを受賞しました。
さて…
セクション・クリニックは、学生からの質問に沿って進
めることにしました。最初はウォームアップ・ルーティ
ンから。マウスピースと楽器を交互に使いながら、跳躍
やリップスラーを織りまぜた音列を吹きます。
「素敵な暖かい音で、息の流れを維持して、なめらかに
切れ目なく、大きなブレスで、しかしソフトに吹きなさ
い」。ICUの学生はほとんど通訳なしで理解できますの
で、早口のアンディはテンポよく次々に指示を出します。
音のふらつきをなくすにはどうすればよいか、タンギン
グはどのように練習するかなど、基礎的な奏法に関する
質問に答える形で、アンディが解説をしていきます。
顎を下げ口腔を大きくして音の響きを作り出すなど、実
践的なアドバイスがありました。アドリブの練習法につ
いても、ワンフレーズをすべてのキーで吹くデモンスト
レーションを披露。
アンディは、プレイ中はもとより基礎練習の時も音色が
美しい。音楽的なんです。「集中力を持って、正確に」
というのが口癖で、緻密かつ繊細にサウンドを作り上げ
ていく過程を垣間見るようでした。
引き続きバンド・ワークショップ。バンドで用意したの
は以下の3曲です。
1.Back in Town
2.Cute
3.Just Friends
それぞれの曲について、フレージングやダイナミクスに
ついてのアドバイスを与え、通し演奏ではアンディがソ
ロイストとして加わって共演です。Cute ではセクション
に入ってリードトロンボーンも演奏しました。
内容の濃い指導を受け興奮さめやらぬまま、近所の「ひ
げ」という居酒屋へ。トロンボーン・セクションを中心
にアンディを囲み、音楽談義(野球談義も)に花が咲い
たのでありました。
2005.4.28 新大久保DAC(郡恭一郎&JTE)
<アンディ華麗!>
新大久保DACの地下にあるSpace Doでコンサート。シエナ
ブラスなどで活躍するトロンボーン奏者、郡恭一郎氏の
門下生を中心としたバンド「Jazz Trombone Ensemble」
とアンディの共演です。堂本雅樹氏も友情出演。
客席はほとんどがトロンボーン奏者のようで、まずはア
ンディのレクチャー。生い立ちやこれまでの仕事の経歴
などについて話が始まりました(通訳はトロンボーン奏
者の椋野謙介氏)。
会場からの質問に答える形で、タンギングやアドリブの
練習、ロングトーンの方法、小さめの音量で演奏する理
由などについて解説。途中、リズム・セクションと一緒
に There Will Never Be Another You をデモンストレー
ションとして演奏しました。
後半は、Jazz Trombone Ensemble と共演。ピアノ、ベー
ス、ドラムス、パーカッションに、トロンボーン10名が
加わる特殊な編成。そこにゲストとしてアンディがフィ
ーチャーされます。
Take The A Train
A Night in Tunisia
Satin Doll
Here's That Rainy Day
Skin & Bones
Bone Appeit
(アンコール)
Straight No Chaser
There Is No Greater Love (西島泰介氏も参加)
トロンボーン吹きの、トロンボーン吹きによる、トロン
ボーン吹きのためのレクチャー&ミニライブという感じ
で、知的な雰囲気が漂うお洒落な公演でした。
アンディのソロは今日も優雅に、そして歯切れよく響き
ます。「どうしてもあれがシングルタンギングだけには
聞こえない」という声が上がるほど、速く、柔らかく、
華麗なインプロヴィゼーションです。
近所の「でり坊食堂」で打ち上げ。今宵も楽しい宴を過
ごしました。
2005.4.29 静岡しずぎんホール
<アンディ挑戦!>
今日は静岡公演です。しずぎんホール「ユーフォニア」
という素敵なホールでスイング・ハード・ジャズ・オー
ケストラと共演。
今年で10回目を迎える当企画「ゴールデン・ジャズ・ウィ
ークス」のすべてにご参加いただいているバンドです。
しかもスイング・ハード自体が、今年はバンド結成40周
年だとか。おめでとうございます♪
ここでアンディはひとつの試練に立ち向かうことになり
ました。演奏曲目が11曲もあるのです。しかも難曲揃い。
「司会で曲の間をあけてほしい」というリクエストが出
るほどで、さすがのアンディにもキツいメニューだった
ようです。
第1部
Cubano Chant(スイングハード単独演奏)
I'll Be Around
I Thought About Ewe
Fahn & Andy
Sentimental Over You
So CLose And Yet So Far
第2部
Mambo Barbara(スイングハード単独演奏)
Just Friends
Everything You Is
Dearly Beloved
Imagine What A Change Will Do
Caravan
Star Eyes(アンコール)
曲間の時間調整をする必要もあったので、僭越ながら今
年は私がMCを勤めました。ツアーの話、アンディへのイ
ンタビュー、当社の宣伝も織りまぜながら、ゆる〜い司
会をさせていただきました。
余談:これまで一部の方々にのみ知られていたスイ
ングハード流「正調・三三七拍子」を、今回
は会場で披露しました。「シャンシャンシャ
ンシャンシャンシャンシャンシャンシャンシャ
ンシャンシャンシャンと、休符なしで手を打
ちならすものです。伊久美バンマスによる音
頭のもと、会場のお客さん全員でやる「正調」
は、見事なアンサンブルでした。
アンディは、今宵の難局を安々と乗り越えたように見え
ました。いつにも増して音色は美しく、速いフレーズも
意のままに吹きこなす。ツブツブのタンギングは今日も
快調でした。
ただテンポや進行などについて、バンドとのコミュニケ
ーションに失敗した箇所がいくつかあったようで、次回
共演に向けて、私には課題も残りました。
とはいうものの、お客さんからは「すごく楽しかった」
という声が聞かれました。会場で身体を揺らしながらノっ
ておられる方もあったそうです。CDも完売しましたし、
全体としては大成功だったと思います。
打ち上げは「無有」というエキゾチックな居酒屋を借り
切って行なわれました。真っ赤に装飾された店内にはサ
ルサが流れ、そうめん、そば寿司、鶏の唐揚などをつま
みながらの宴です。アンディは日本酒好きで、このお店
の熱燗がたいそうお気に召したご様子。
もちろん「正調・三三七拍子」でシメて、静岡公演を打
ち上げました。
2005.4.30 新大久保DAC(セクシー・ダイナマイト)
<アンディ官能!>
セクシー・ダイナマイト・ジャズ・オーケストラ(以下
SDJO)という名前から、どんなバンドを想像されるでしょ
うか? 今日のアンディは、そんな名前を持つ社会人ビッ
グバンドとの共演です。
会場は新大久保DAC「Space Do」。一昨日にも同じ場所で
レクチャー&ミニライブをやりました。今日はセッティ
ングをガラリと変えて、SDJO仕様。手作りの看板やポス
ターが壁に貼られ、学園祭のように華やいだ雰囲気です。
SDJOは、もともと文化女子大学OGが中心となって結成し
たバンド。現在は男性メンバーも多数在籍しています。
「セクシー」というキーワードを中心に音楽を作りなが
ら、個々のメンバーがセクシーにそしてダイナマイトに
(?)なっていこうというコンセプトだったかしらん。
ま、バンド名の由来はともかく、今日のライブのタイト
ルは、ずばり「Andy Meets Sexy」。これにはアンディも
大喜びでした。
第1部
Alice in Wonderland(SDJOのみ)
Shiny Stockings(SDJOのみ)
Duke Ellington's Sound of Love(SDJOのみ)
I Thought About Ewe
Darn That Dream
Beautiful Love
第2部
I'm Shooting High (trio + Andy)
We'll Be Together Again (trio + Andy)
How's Your Mama ? (trio + tp, as, ts + Andy)
Night And Day (trio + tb section + Andy)
Everything You Is
Caravan
Indian Riff(アンコール)
Space Do へは約100名のお客さんにお越しいただきまし
た。SDJOがゲストを迎えてやるコンサートは今回が初め
てであることを考えると、かなりの集客力です。トロン
ボーン奏者や学生ビッグバンド関係者が多くいらっしゃ
いました。
いつものようにアンディの音色は甘く美しく、タンギン
グは惚れ惚れとするほどクリアかつなめらかです。ただ、
SDJOならではの反応は、メンバーの笑顔。演奏しながら
満面の笑みを浮かべる人がたくさんおられました。
アンディとの共演によって不思議なエネルギーが注入さ
れ、身体の内側から笑いがあふれてくるみたいです。こ
んなに楽しそうに演奏するビッグバンドは珍しいかもし
れません。
ビッグバンドでも吹奏楽でも、日本の合奏音楽はタイト
なアンサンブルを尊ぶ傾向があります。けれどもSDJOは、
どうやら違う方向をめざしているようです。
それぞれのメンバーの自由度を最大限に保証し、その上
に成立するゆるやかなアンサンブルを求める。ですから
SDJOは「緻密さ・堅牢さ」よりは「流動性・機動性」を
重んじるバンドのように感じられました。
そこへアンディが加わると、渡り鳥の群れにリーダーが
与えられたかのように、柔軟だけれども統率のとれた演
奏が生まれる。そんな印象です。
SDJOのセクシーな初体験は、楽しい思い出となったよう
です。ゴールデン・ジャズ・ウィークス企画にも、SDJO
という新しい仲間をお迎えすることができました。今後
ともよろしくお願いいたします。
新大久保駅前の「中の濱」で打ち上げて、アンディ・マ
ーティンの東京公演はすべての行程を終了しました。明
日からは、中部〜中国公演です。
2005.5.1 名古屋市芸術創造センター
<アンディ野生!>
名古屋の社会人ビッグバンド「レア・サウンズ・ジャズ・
オーケストラ」は、今年結成30周年。おめでとうござい
ます♪
代表の西川政夫さんは2001年春から、闘病生活を続けて
おられます。入退院を繰り返しつつ、バンドリーダーと
して指示を出す日々です。今日も会場にはお越しになれ
ませんでしたが、コンサートの実行委員長として影で支
えてくださっています。
第1部(レアサウンズのみの演奏)
Sing Sing Sing
Freckle Face
Marugerite
When You're Smiling
Prelude to A Kiss
Be-bop Charlie
第2部(アンディとの共演)
Body & Soul
Fahn & Andy
So Close And Yet So Far
Sentimental Over You
Imagine What A Change Will Do
Caravan
(アンコール)
Just Friends
Preacher
八王子、静岡、名古屋、金沢、富山、広島の各地へは、
アンディのCDをあらかじめ送ってありました。大阪と東
京は、アンディが来日時に持参する分をあてようと考え
ていました。
ところがギッチョン、かのCD砂漠・大阪でさえ予想外の
売れゆき。さくらんぼでもディスクに羽根が生えたよう
に売れたため、ほかの東京公演では販売する手持ちがな
くなってしまったのです。
名古屋でもCDはあれよあれよという間に完売。ご存じの
通り、名古屋人といえば堅実なことで知られるのに、こ
とアンディのCDについては躊躇が感じられません。それ
ほどプレイに説得力があるということでしょうか。
アンディとレア・サウンズの共演会場は、名古屋市芸術
創造センターのホールです。去年までドラムを叩いてお
られた斉藤貢司氏(懲役もとい在籍30年。創設メンバー
のお一人)は新コンマスとして指揮をしておられます。
レア30年の歴史を振り返る第1部、そしてアンディを迎え
て「現在のレア・サウンズ」を披露する第2部。ステージ
と客席は一体となって、暖かいムードに包まれました。
打ち上げは名古屋名物の手羽先、そして味噌煮込み鍋。
熱燗好きのアンディも名古屋料理に舌鼓を打ち、トロン
ボーン・セクションとの話に花が咲きます。
レア・サウンズの打ち上げを一言で表現するなら「ワイ
ルド」。歓声、嬌声(?)、奇声(??)が飛び交い、
居酒屋はジャングルさながらの空間となります。
それでは最後に「名古屋はええよ やっとかめ」をお贈り
して今日のレポートをしめくくりましょう。
http://fukukou0426.hp.infoseek.co.jp/net/nagoya.swf
2005.5.2 金沢もっきりや
<アンディ咆哮!>
金沢の素敵な素敵なライブハウス「もっきりや」。ウッ
ディな内装に暖かい照明。お店自体が楽器のように響く
感じです。近頃ベーゼンドルファーのピアノが入って、
ますますサウンドが輝いています。
このピアノ、近所のレストランバーが30年前に、アニタ・
オディを迎えるために購入したものだとか。そこが店を
閉めるにあたって、「もっきりや」さんが譲り受けたん
だそうです。
さて今日のアンディは、北陸で活躍する岡本勝之トリオ
との共演です(岡本勝之b 中沢宏明ds 安部誠彦pf)。
第1部
I Hear A Rhapsody(トリオのみ)
All The Things You Are
You Stepped Out A Dream
Lament
Yardbird Suite
Black Orpheus
The Theme
第2部
If I Should Love You
Alone Together
Beautiful Friendship
What Is This Thing Called Love
Polka Dots And Moonbeams
Blue Monk
Confirmation
(アンコール)
There Is No Greater Love
いつものように金沢大学モダン・ジャズ・ソサェティの
学生や、地元のジャズ好きの方が集まる、アットホーム
なライブです。
そうそう、昨日共演した名古屋のレア・サウンズ・ジャ
ズ・オーケストラから、トロンボーンの尾関さんもお越
しになっていました。「アンディのコンボ演奏を聞きた
くてこのライブのためだけに来ました」とのこと。感激!
アンディはいつにも増して快調にソロを繰り出す。ビッ
グバンドとの共演とはひと味違う「ジャズ奏者」として
の表情が、そこにはあります。
これでもか、これでもかと浴びせかけるフレーズ。それ
に対して敏感に反応するトリオ。正直言って、今日のギ
グは「聴いて得した」というホットな内容でした。
終了後、「もっきりや」で乾杯し、近くの「ペーパーム
ーン」へ場所を移して宴会。ここでアンディは「赤割り」
と呼ばれるオリジナル・カクテル(?)を味わいました。
赤ワインを焼酎で割ったもので、かなり危険なお酒です。
天皇賞で大当たりした平賀マスター、今宵はアンディの
名演を聴いてますますゴキゲンです。今年もお世話にな
りました♪
2005.5.3 クロスランドおやべセレナホール
<アンディ悩殺!>
富山県小矢部市にあるクロスランドおやべセレナホール
が今日の会場。客席数365、壁がレンガ貼りの洒落たコン
サートホールです。
共演するのは北陸の名門フィールド・ハラー・ジャズ・
オーケストラ。大阪グローバル、静岡スイングハードと
ともに、ゴールデン・ジャズ・ウィークスの皆勤バンド
です。いつもお世話になり、ありがとうございます♪
そして静岡に引き続き、ここでもアンディは試練に立ち
向かうことになりました。演奏曲目がなんと12曲もある
のです。これは静岡よりさらに1曲多い!
第1部
Soul Bossa Nova(フィールドハラー単独演奏)
Just Friends
Everything You Is
Dearly Beloved
So CLose And Yet So Far
Sentimental Over You
第2部
I'll Be Around
Star Eyes
Fahn & Andy
Imagine What A Change Will Do
I Thought About Ewe
Caravan
(アンコール)April in Paris
今回のツアーレポート「AM NEWS」は、フィールド・ハ
ラー代表の岡本さん宛にお送りしていますが、バンド内
メーリングリストで回覧されているとか。したがって、
これまでのツアーでどういうことがあったか、ほぼすべ
てのメンバーが把握しています。
にもかかわらず、と言ってよいでしょう、第1部が済んだ
ところで、メンバーから「アンディの立ち姿がカッコイ
イ」「音色にシビレた」「悩殺されたぜ」など、絶賛の
声が上がりました。わかっていたはずだけど、やはり生
で聴いたアンディの音は圧倒的だったようです。
<アンディ入浴!>
すっかり恒例となった「アラピア」での打ち上げ。大広
間で畳に座って純和風の宴会です。アラピアは「お湯め
ぐり」という入浴施設のある健康センター。漢方励明薬
湯、人工炭酸温泉、青蒸洞(サウナ)、うずまき風呂、
水風呂、露天風呂、回遊浴、エステバス、こしかけの湯、
ねころびの湯など、いろんなお風呂が楽しめます。
アメリカ人には公衆浴場へ入る習慣がないのですが、こ
れまでにブルース・ポールソン(tb)、ボブ・シェパー
ド(ts)、サル・クラキオーロ(tp)がこのお風呂を味
わいました。
そして、今年はアンディも挑戦。フィールド・ハラーの
メンバーと裸の付き合いです。ゆっくりと風呂につかっ
て、4月21日から1日も休まずに続けてきた長旅の疲れを
癒します。
2005.5.4 (移動日)
<アンディ移動!>
富山県高岡市の健康センター「アラピア」を出て、サン
ダーバードで新大阪へ、そして新幹線で広島へと大移動。
広島駅到着が午後2時すぎ。わりと涼しかった北陸と比
べ、広島は夏のような陽気です。日本最多の動員を誇る
フラワーフェスティバルの真最中でもあり、街はなんと
なく賑やかな雰囲気を感じます。
アンディは、日本に着いて14日目にして初めての休日。
ホテルへチェックイン後、ゆっくり休みます。ホテルの
隣は広島市民球場なので、野球好きのアンディはゲーム
を見たいところですが、今日は試合がないとか。残念!
私(黒坂)は、明日の共演バンド「ハート・ブレイク・
ジャズ・オーケストラ」の方々と、軽く打ち合わせをし
ました。
<日本語表記について:Andy Martinの場合>
今日は「AM NEWS 番外編」として、アーティストの和名
についてお話ししたいと思います。
Andy Martin を私は「アンディ・マーティン」と表記し
ています。「アンディー」と伸ばしてもよいし、「マー
チン」と書いても構わないのですが、つねに同じ表記に
なるよう、つまり私が書く場合はいつでも「アンディ・
マーティン」と統一することを心掛けています。
<Tom Kubis の場合>
今回アンディが送ってくれた譜面の多くが Tom Kubis
によるアレンジでした。Tom Kubis は Gordon Goodwin
とならんで人気の高いバンド・リーダー兼編曲家です。
ところが彼の名前は「トム・キュービス」と誤読される
ことが多いようです。アメリカ人でも「キュービス(も
しくはキューバス)」と読む人がいるそうですが、正し
くは「クービス(もしくはクーバス)」です。
外国の人名や地名を日本語で表記するのは頭の痛い問題
で、必ずしも原音に近いのがよいとは限りません。たと
えば、Tom Kubis をアメリカ人が発音すると「ターム・
クーバス」のように聞こえます。しかし、Tom を「ター
ム」と書くのはためらいますよね。
アンディは「キュービス」という発音は間違いだとはっ
きり言います。でも、それなら「マーチン」は正しいの
かという問題が出てきます。私は「日本語として定着し
ているかどうか」をひとつの目安にしています。
つまり「マーチン」は、アンディ以外の Martin さんに
対しても、長年にわたって日本語として使われてきた表
記なのでOK。マーティンも同様にOK。しかし「キュービ
ス」は、まだ定着しきっていないと判断できるので、今
のうちに誤りを直したほうがいいと思います。
そこで私の結論としては、「トム・クービス」と表記す
るのが妥当、ということになります。
<Wayne Bergeron の場合>
2006年のゴールデン・ジャズ・ウィークスは、7年ぶりに
Wayne Bergeron(tp)が登場します。
彼の名前もいろんな表記が可能です。最近よく見かける
のが「ウェイン・バージェロン」です。私自身は、1999
年の来日当時から「ウエイン・バージロン」と書いてき
ました。「ウェ」ではなく「ウエ」、「ジェ」ではなく
「ジ」と表記しています。
原音にできるだけ近く書くと、おそらく「ゥエイン・ブ
ージュロン」のようになると思います。Wayne の「a(二
重母音)」にアクセントがあるので、「エ」が一番強く
発音される。だから本当は「ゥ」を小さく「エ」を大き
く書きたいところですが、それでは日本語としておかし
いので、私は「ウエイン」とすべて大きな文字で書いて
います(うっかりウェインとすることもありますが)。
「Ber」は口を大きく開けないので「ブー」のような音に
聞こえますけれども、これは bird(バード)、burger
(バーガー)などの慣例にしたがって、「バー」と書く
ことにします。
「ge」は、orange の「ge」と同じ音で、これを日本語で
は「オレンジェ」でなく「オレンジ」と表記することか
ら「ジ」を採用しました。
したがって、私は「ウエイン・バージロン」という表記
を今後も使うつもりです。ただ「アンディー・マーチン」
でも「アンディ・マーティン」でもよいように、「ウェ
イン・バージェロン」もまったくOKだと思います。
<その他の事例>
ピーター・バラカン氏が新聞に書いておられましたが、
問題なのが「Pat Metheny パット・メセニー」です。原
音は「メシーニ(もしくはマシーニ)」に近いので、ほ
とんど通じないほど遠い日本語表記になっています。で
も、もう直すのは無理だろうなあ。
あと、ビッグバンド関係では「ピート・クリスリーブ」、
「マット・キャティングーブ」でしょうか。Christlieb
(クリスリーブ)は、Christmas(クリスマス)と同様、
「t」をほとんど発音しません。
Catingub はカッティンガブとかキャティンガブと書かれ
るようですが、正解はキャティングーブだそうです。こ
れは、知らなければ読めませんね。
ま、難しいことはおいて、テキトーにやりましょう♪
2005.5.5 広島ゲバントホール
<アンディ絶唱!>
2005年ゴールデン・ジャズ・ウィークスの日本最終公演
は、アンディ・マーティンと廣瀬豊彦&ハート・ブレイ
ク・ジャズ・オーケストラの共演です。
ちなみに「ハート・ブレイク」というユニークな名前は、
本番で何が起こるかわからなくてドキドキするというこ
とからつけられたそうです。東のセクシー・ダイナマイ
ト、西のハート・ブレイクが、ネーミング両横綱という
ところでしょうか。
会場は広島市民球場や原爆ドームを目の前に臨む、広島
ゲバントホール。クラシックのアンサンブル演奏が似合
いそうな素晴らしい施設です。
今回はハート・ブレイクの結成10周年記念コンサートで
もあるとか。当ゴールデン・ジャズ・ウィークスも第10
回記念ツアーなので、なんだかとてもめでたい気分です。
第1部(ハート・ブレイクのみ)
In The Mood
A String of Pearls
I Left My Heart in San Francisco
Fever(ヴォーカル)
Let's Dance
As Time Goes By(ヴォーカル)
Cerezo Rosa
Time for A Change
第2部
Moonlight Serenade(コーラス)
ここでアンディ登場
So Close And Yet So Far
I Thought About Ewe
Almost Like Being in Love(ヴォーカル)
ここでアンディいったん退場
無錫旅情(生オケコーナー)
Samantha
ここでふたたびアンディ登場
八木節
La Fiesta
(アンコール)
It's All Right with Me
ルパン三世のテーマ
300席近い会場はほぼ満席。広島フラワー・フェスティバ
ルで、町中にはたくさんの催しものがあるにもかかわら
ず、わざわざ足を運んでくださったお客さまに感謝です。
お越しくださった方々にはご満足いただけたと思います。
ハート・ブレイクのサービス精神あふれる演出、司会の
ヴォーカル三麗人(かよこ、ひさみ、ゆき)、そしてア
ンディの熱演。とても豪華なコンサートでした。
<ちょっと余談を…>
きのうの「日本語表記について」は反響がありまして、
いろんな方からお便りを頂戴しました。東京のIさんは、
こんなご意見をお寄せくださいました(抜粋)。
「カタカナ表記」の件興味深く拝見しました。かなり
の部分に共感しました。僕の場合は以下のような例が
あります。
コピィ サンディ マンディ チェイン
スウィッチ スウェーデン
確かに世の中に既に馴染んでいる言葉は難しいところ
がありますが、それでも 敢えて反抗している大人げの
無いところが僕のユニーク(これもユニィクと書くべ
きかな?)な所です。
奈良のEさんはこんなご意見(抜粋)。
外国語のカタカナ表記ですが、ある程度揺れがあり、
それを国も認めています。日本語教育学会でもそうで
す。例えば、バイオリンもヴァイオリンもOKなので
す。日本人に読みやすいのか、原音に近いものがいい
のか、意見が分かれることだと思いますが、明らかに
間違ったものは訂正すべきだと私も思います。カタカ
ナ表記においては許容が大きいのですが、一度書いた
物はその人が書くかぎり、なるべく統一すべきである、
(混乱を避けるため)というのは正しいご判断と存じ
上げます。
<アンディ感傷!>
本番が終わっていったんホウテル(もうええっちゅうに)
に戻る道すがら、アンディと今回のツアーについて語り
合いました。「楽しかったね」「ウエインとこの話で盛
り上がるぞ」「各地のバンドのみなさんには喜んでもら
えたかな」「お客さんもハッピーならいいのだけれど」
「またこういうのやりたいね」などなど。
すべての公演を無事に終えてホッとする気持ちと、夢の
ような時間が終わってしまう一抹のさみしさ。旅の終わ
りは、いつもこんな感じです。
そしていよいよ、楽しい楽しい楽しい打ち上げの時間。
瀬戸内のおいしい魚、そして日本酒好きのアンディのた
めに、山口から「獺祭(だっさい)」という珍しいお酒
も取り寄せてくださいました。名前はダッサイでも味は
絶品。美味の極致でした。
宴を盛り上げるのはハート・ブレイクの歌姫、因幡由紀
嬢の甘いヴォーカル。アンディも1曲伴奏に加わりまし
た。そしていよいよ最後のセッションとなったところで、
なんとアンディがトランペットを披露。Blue Monk を見
事に吹きこなしました。これには私も唖然、です。
ハート・ブレイクさんは、来年のウエイン・バージロン
ともぜひ共演したいとのことで、ゴールデン・ジャズ・
ウィークスにまた新しい仲間が増えました。これからも
よろしくお願いいたします♪
15日間におよんだアンディの日本ツアーもいよいよ今宵
が最後。明日は広島空港から羽田を経由し、成田からア
メリカへ帰国します。
ロサンゼルス空港には、そのウエイン・バージロン(註
1)が迎えに来ていて、車でサンディエゴへ直行。さらに
サンディエゴ空港でボブ・シェパード(註2)を拾い、メ
サ・カレッジ(註3)へ。大学のキャンパスで、ゴード
ン・グッドウィンのビッグバンド(註4)とコンサート&
クリニックを行ないます。
この演奏が終わって、アンディはようやくロサンゼルス
の自宅に帰ることができるというわけです。
お疲れさま〜☆
今回のツアーでも、たくさんの方にお世話になりました。
共演ミュージシャンのみなさん、ライブハウスやホール
の方々、照明さん、音響さん、コンサート・スタッフの
みなさん、そして会場へ足を運んでくださったお客さま。
すべてのみなさんに、この場をお借りしてお礼申し上げ
ます。本当にありがとうございました。
ワールド・プロジェクト・ジャパン 黒坂洋介
註1:ウエイン・バージロン Wayne Bergeron
つきささるハイノートで著名なトランペットの名手。
世界最高のリード・トランペットと評する人もある。
2006年春の「ゴールデン・ジャズ・ウィークス」で
来日が決定しています!
註2:ボブ・シェパード Bob Sheppard
フレディ・ハバードのバンドなどで活躍したことも
あるテナーサックス奏者。2002年の「ゴールデン・
ジャズ・ウィークス」で来日。
註3:メサ・カレッジ Mesa College
サンディエゴにある大学。ここのコーラスの来日公
演をワールド・プロジェクト・ジャパンで手配し、
大阪の淀川工業高校グリークラブ、千葉大学合唱団、
文化女子大学などと交流しました。
註4:ゴードン・グッドウィンのビッグバンド
Gordon Goowin's Big Phat Band
今や世界でもっとも人気のあるビッグバンドのひと
つと言えるでしょう。先述のWayne Bergeronが、こ
のバンドのファースト・アルバムを収録した直後に
興奮した様子でメールをくれました。「ぼくが今ま
で演奏した中で最高のビッグバンドだ」と。
♪打ち上げでトランペットを披露するアンディ。

♪ツアー最終夜、バンドのメンバーとおどけるアンディ。

写真提供:廣瀬豊彦とハートブレイク